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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
インスタントラバー - 2chMCスレッド | 彩民のMC小説

インスタントラバー

内侍原麻衣(なしはらまい)は、クラスでも目立つ存在だった。中学時代から有名な陸上選手で、高校に入ってからもインターハイに出場、学校内外を問わない有名な人物だ。
だがそんなこととは関係なく、もしくは、だからこそ、俺こと何の変哲も無い一般男子高校生は、そんな内侍原麻衣と話したことはほとんど無かった。
もし俺が隣のクラスの勅使河原のような、成績優秀、眉目秀麗、サッカー部キャプテンと3拍子揃ったイケメンなら、簡単に内侍原と話していただろうが、何のとりえも無い特徴も無い自慢も無い俺は、
いくら二年連続同じクラスであっても、内侍原に自分から話しかける事は出来なかった。
170cmちかい高身長、中性的な容貌に拍車をかけるショートカット、陸上選手らしく引き締まったスポーティーなボディ、余分な脂肪がない分、同年代の女性から見て胸やお尻の肉付きは少なかったが、
それを補って有りある細さのウエストで、全体のバランスを見れば抜群に良いスタイル。
そんな内侍原だから、校内には男女問わずファンが多く、公認ファンクラブまで存在していた。
男子の大半からはそのまま普通に彼女にしたい女子生徒として、一部の男子生徒からは男装させたりとか色々もにゃもにゃな妄想の題材として、そして大半の女子からは憧れの同性として、
一部の女子からは抱かれたい(抱きたい)同性として色々アレな妄想の題材として、強い人気を誇っていた。
彼女の人気を端的に表す事例として、二月に行われるあのイベントがある。想像の通り、女子から大量のチョコ、一部の男子からのそれなりの量のチョコを受けとる内侍原は、朝登校したら、
ゲタ箱にチョコを入れる、というお約束の展開では無理があることを、誰もが把握していた。
だからその解決策として、下駄箱の前に大きな箱とノートが用意され、ノートにチョコレートの持参者が名前を記し、チョコをダンボールに入れるというスタイルをとっていた。
これは中学時代に内侍原本人が考案したものだった。
大量に集まったチョコレートをまとめて溶かし、1口チョコをこれまた大量に作成、ノートに載っている生徒に、ホワイトデーの前後一週間ほどかけて内侍原本人が手渡しをするというのが恒例行事だった。
ちなみに、ホワイトデーには同様にダンボール一杯のプロテイン、粉末スポーツ飲料など、内侍原に実用性の高いプレゼントが渡されていた。
内侍原麻衣にこれだけの人気があるのは、外見や健康的なスポーツ少女という第一印象以外に、内面的な理由もあった。
簡単に言ってしまえば、善人なのだ。正義の味方なのだ。悪を許さず弱者を守る。義理堅く人情味厚い。竹を割ったようなさっぱりとした性格。
彼女だけを見ていれば、運動を行う事で精神を鍛えるという、近年の高校野球のスキャンダラスな記事や国技である相撲で起きた不祥事などで、
ほぼ効果が無いことが証明された、スポーツ振興の肩書きのようなお題目も、諸手をあげて信じてしまえる、そんな少女だった。
実際、こんな逸話がある。陸上部の後輩の少女が、中学時代のクラスメートの、時代遅れの不良じみた生徒に付きまとわれていたとき、
内侍原麻衣が一人でその男と仲間たちの溜まり場に、話をつけ解決したというのだ。
細かい事実が関係者から漏れることは無かったが、次の日以降後輩は付きまとわれることは無くなり、内侍原も何事も無く生活していたことだけは確かだった。
内侍原に関してこれまで明かされた人物像だけを見たら、一体どんな完璧超人だよ!と誰もが突っ込みを入れたくなるものだが、現実はそう甘くなかった。
彼女は学校の成績はあまりよくないのだ。成績は平均すると辛うじて赤点を取らない程度。
理数系は全滅、英語はそれなりに出来、それ以外はギリギリセーフ。
まあ内侍原レベルの実績を持っていれば、成績なんて関係なく進級も卒業も出来るのだが。
だが内侍原はそれをよしとせず、きちんと学力で進級しようと努力していて、実際今まではギリギリではあるが進級と落第のボーダーラインを乗り越えてきていた。
さて、最初に言ったとおり、同じクラスであるということ以外、何の接点の無いのが俺と内侍原の人間関係だ。内侍原は俺の事をクラスメートその20とか30としか意識していないだろう。
といっても内侍原の性格を考えたら、俺に困ったことが起きたら、「クラスメートだから」という理由だけで全身全霊をもって尽力してくれるのだろう。そして、解決に導くため、愚直にまっすぐ進むだろう事は容易に想像出来る。
とにかく、俺にとって内侍原は異性としてはとても魅力的ではあったが、手に届かない、関連性の無い、フラグもたたない、そんなクラスメートだった。

「ごめん、僕、こういうの初めてだから……。えっと、舌で舐めればいいんだよね?」

うっすらと夕日色に染まる放課後の教室。校庭からは部活に精を出す声が聞こえる。
そんな中、ジャージ姿の麻衣は椅子に座った俺の前にひざまずき、片手で俺の肉棒をこすりながら上目遣いで俺に問いを投げかける。

「ああ、それでいいよ麻衣。そのまま舌で舐めたり、口に含んでくれれば男は気持ちいいんだ」
「そ、そうか、そういう感じね……じゃ、じゃあ、舐めるよ」

緊張した顔。上下に動かしていた手をペニスから離し、うっすらと開いた上唇と下唇の間から、桃色の舌を少しだけ突出させ、顔を近づける。熱い吐息が敏感な先端に降りかかる。

「ちゅっ。 ん……ふぅん、んくっ、んんっ、んふぅ……」

舌先が先端部分をチロチロと動き回る。カリより上を丁寧に舐めた後、麻衣はその口に俺の息子をほおばった。

「ふうん……んっ、んっ、んんっ」

鼻から漏れる吐息も悩ましく、口内と舌を上手に使い、俺の反応を見ながら的確な愛撫を続ける。
亀頭全体を口の裏で擦り続け、舌先を亀頭のワレメをほじるように食い込ませ、裏筋を舌の平でシゴく。カリの内側も刺激することを忘れない。
先ほどでた言葉とは正反対の、変幻自在にペニスを翻弄する、ツボを的確に捉えた慣れた口淫奉仕だった。
頬をペニスの形に変形させ、口をタコの様に尖らせ、前後に顔を動かし、先端から根元の部分までを口に埋没させる。喉に亀頭部分がフィットし、強い刺激を俺の身体に伝えてくる。
普通なら喉に異物を飲み込むとむせてしまうものだが、麻衣はそんなそぶりも見せずに事も無げに前後運動を繰り返す。口という器官全体を俺のために使用することになんら違和感を感じていないのかのごとく。

「んっ……、ほふ、でるほぉ? ひひよ、だひはいほひにだひへ」

口に含んだまま、潤んだ瞳でこちらを見ながら、言葉を発する。だがその内容は、言われなくてもわかっていることだった。
自分の限界を悟っている俺は、最高潮に達する直前、いつものように麻衣の顔を両手で押さえつけ、喉に直接大量の精液を発射する。

「んんっ、んんっ、んんんぅぅぅぅぅーーー!!!  ……んふぅん、ふうん、ふぅ、んっ、んっ、んむっ、んんぅ」

強く目を瞑ったまま、俺の射精を喉で受け止める。そしてそのまま喉を鳴らしながらすべてを胃へと流し込む。
数秒の余韻のあと、喉から抜かれ、口内に移動した亀頭を舌を使って付着している精液を舐め取る。
最初の愛撫のようにカリの裏までキレイに舐め取ると、顔を後ろへとスライド移動させ、既に元気を失ったペニスから口を離した。

「はぁ、はぁ、んっ、ふう…… の、飲んじゃった……僕、初めてなのに飲んじゃった……」
「ありがとう、麻衣、すっげーキモチよかったよ」

唇の端からうっすらと精液交じりの涎を一筋たらしながらつぶやく麻衣の頭を、撫でてやりながら優しく声をかける。

「ホ、ホント? な、ならいいんだけど……。で、でも、僕、エッチな子じゃないからね? マサフミだけなんだよ?」
「わかってるよ、麻衣。俺も麻衣だけだからさ、はやくジャージを脱ぎなよ」
「えっ、あっ、うん。……わかった」

俺が発したセリフに、一瞬訝しげな表情を見せながらも、小さくうなずき、ジャージのファスナーに手をかける。
ファスナーを開ける特有のあの音がなり、スポーツブラが外気に触れる。完全に脱ぎ終わったジャージを近くの机の上におき、ズボンにも手をかける。
ジャージの下からスパッツが姿を見せるが、麻衣は躊躇無くスパッツにも手をかけた。

「脱いだら、壁に手をついて尻をこっちに向けてね」
「う、うん……あ、あのさ、マサフミ、ぼ、僕、さっきも言ったけど、こういうのって初めてなんだ、だから……」

顔を真っ赤にしながら、うわずった声を出す麻衣だが、慣れた手つきで脱ぎ続ける。すぐにスパッツも脱ぎ終わり、ジャージと同じ机の上に置かれる。
麻衣はいつもどおり、色気があるというよりは健康的な下着をつけていた。麻衣らしい、機能性重視の下着。彼女の魅力を引き出すという意味では、確かにこれは似合っている。
変にレースのついた黒下着なんかよりはずっといい。

「大丈夫だよ、麻衣、優しくするから。痛かったらすぐ言ってくれれば、すぐやめるからさ」
「うん……マサフミは……思ってた通り……やさしいな」

俺の一言に安心したのか、先ほどよりは落ち着いた雰囲気になった麻衣は、下着姿のまま両手をすぐそばの壁につき、尻をこちらに向ける。
俺としてはいつもどおりのやり取りではあるが、麻衣にとっては初体験を目の前にした大切なやり取りなのだろう。毎回必ず、彼女は顔を真っ赤にしながらこれを言うのだ。
無駄な肉もなく健康的にくびれた腰、その下にある、上と同じ水色の下着に手をかけ、するすると脱がす。下着が濡れてはいなかったが、その下に隠されていた部分は、うっすらと湿り、蛍光灯の光を反射していた。
下着をヒザまで降ろすと、麻衣が右足を上げたのでそのまま片方だけ下着を脱がし、残った左足の足元に落とす。
何度も俺が言ったことを、うっすらと覚えているのだろうか。上げた足の隙間から、すこしだけ口を開いた股間が見える。
学園のスターで、陸上部のエースの麻衣が、いつも授業を受けている教室で、ブラジャーだけを身に着けた状態で片足を開いているのだ。そして、この、長い脚とスレンダーな身体が強調されるバックスタイル。
この最高のシチュエーションこそが、いつも俺の求めているものだ。
精神的にも肉体的にも暴発寸前の俺は、すぐにでも挿入するために、肉棒を麻衣の股間に合わせ先端を触れさせる。すでにしっとりと濡れている麻衣のそこは、俺の肉棒が触れると、一瞬ビクッ、っと動く。

「ひやぁ! あっ、熱い……」
「じゃあ、いくよ麻衣、入れるから、力抜いて、ね」

麻衣の腰に手を当て、ゆっくりと前に進める。きゅうきゅうと締め付けてくる麻衣の中を押し開きながら、少しずつ、前進させる。
麻衣の穴は他の女に比べると狭く、スポーツをやっているからか締め付けも強いので、最初はゆっくりでもいいから力強く進めないと奥まで入りきらない。
一旦スイッチが入ってしまえば、大量に出る潤滑液のおかげでスムーズに出し入れが出来るようになるのだが、それまでは入れては出すを繰り返すしかない。
これをやっているうちに麻衣の身体は少しずつ紅潮し、出し入れにあわせて呼吸が荒くなり、そして不意に、鼻に抜けた声がでる。これがいつものパターンだ。

「ふあっ、か、身体に痺れが……ひぅん! や、やだよ、恐いよマサフミ、ビクンッてきたよ……あんっ、せ、背筋に、ゾクゾクきちゃうっ、ひゃうん!」

最奥まで突き込むたびに身体を震わせ、ギリギリまで抜かれるたびに身体から力が抜ける。そろそろスイッチがはいってきたようだ。

「麻衣、我慢しないで、感じたとおり言ってくれよ。 俺も麻衣が感じてるところ、見たいんだ」
「あっ、だめっ、駄目だよっ、ぼ、ぼくはっ、エッチな娘じゃ、ひゅうん! な、ないんだからっ、あんっ、あああっ、だめぇ、奥までぇ、入れるの禁止ぃ!」

いつものように、快楽に流されないようにと我慢する麻衣だが、既に股から太ももにかけていくつもの筋が出来ている。このままでは床とそこにある下着をびしょびしょにするのは時間の問題だった。

「正直になりなよ、麻衣。俺は麻衣が気持ちよくないって言うならいつだってやめてもいいんだよ? でも、麻衣が気持ちいいっていうなら、もっと激しくしてあげてもいいんだよ?」
「あっ、あっ、だめぇ、やめないでぇ、やめられたらだめぇ、で、でもぉ、あんっ、あふぅん、ぼ、ぼくにはそんな事言えないっ、そんなエッチな事言えないぃぃ」
「んっ、はぁん、んはぁ、あっ、あっ、あっ、ひゆぅ、だめっ、これ以上は無理だからぁ、強くしないでぇ! は、初めてなのに、ふぅん、こ、こんなにすごいの無理ぃぃぃ!」

ひざをがくがくと震わせながら、手を突いた壁に完全に体重を預けて倒れこむ。俺はそれに覆いかぶさるようにしながら両手をブラジャーの中に入れ、胸を力任せにもみつづける。
指に力を入れるたびに、肉付きは薄いが弾力のある柔肉がゴムのように押し返してくる。胸を荒々しく揉みしだかれながらも、痛みも訴えず、悲鳴すらあげずに、益々声に艶がかかってくる。

「はうぅ、あんっ、あっ、ああっ、胸だめっ、胸弱いのっ、マサフミぃ! くぅ~ん、はぁ、はぁ、ふああ!」

麻衣は胸をもまれるのに弱い。特に、つねるほど強く、力任せに揉みしだかれるのが弱い。
開きっぱなしになった口からは否定の言葉は消え、ただただ荒い息遣いと、俺の動きにあわせた、色っぽい喘ぎ声が漏れ続ける。
いまや下着も身に着けていない麻衣の身体は完全に紅潮し、日に焼けた健康的な褐色の肌がより一層濃く見える。うっすらと浮かんだ玉のような汗が、その肌の上を重力に逆らわずに流れる。
すでに何粒も教室の床にこぼれていた。
もちろん、汗だけではない。

「あっ、ああっ、うふぅん、マサフミっ、マサフミっっ! だめぇ、ふあぁぁぁん! ぼ、僕ぅぅもうだめだよぉ! あっ、あっあっ、あっあっあっ、あああぁああああぁぁぁぁ!」
「麻衣、イクの? イクなら、ちゃんとイクっていって?」

耳元に口を近づけ、可能な限り低い声で囁く。

「ああぁ、あああぁぁ、だめぇ、僕はそんなのいえな……ひぅん! ああぁ、はううう! で、でもだめぇっっ! ひぁん! ふあぁぁあん! き、きちゃうよぉ! す、すぐっ、 すぐきちゃうよお!」

膣内の柔肉がうごめき、今までの、腰の動きにあわせたリズムよい締め付けから、とにかく強く締め付けるようにと変化する。麻衣が絶頂に向かうときに起こる変化だ。
もう限界なのだろう。こちらも腰の動きを一気に早め、奥へ進める事を優先としたストロークから、往復数を優先させた前後の短いストロークに変化させる。

「あっ、あっっ、は、激しくっ! はげしくなったぁぁ! ふっ、ふうぅん……う、浮いちゃうっ、はぅん! だめっ、ふわっと来たのぉ……あああぁぁ!」

麻衣の身体を支えてるヒザに力が入らなくなり、俺を受け入れながら麻衣の身体は上下にガクガク震えだす。もう限界のようだ。

「麻衣、イカせるよ」

俺はそう言うと、腰の動きを一層早め、両手でつかんでいた胸、その先端の突起を両手で強くひねり潰す。

「マ、マサフミぃ……あんっ、ふぁん! ちょ、ちょっとまっ………!!!!!!」

麻衣の身体がブルッっと震えてから止まり、膣内も収縮するように強力に肉棒を締め付ける。
金魚のように口をパクパク動かし、身体を硬直させたままの数瞬の後、結合部から大漁の透明の液体が地面に噴出する。それと同時に、限界に達した俺も、ここまで溜めに溜めた精液を麻衣の中に大量に吐き出す。
麻衣の身体はそのまま力を失い、手を突いていた壁にもたれかかる。完全に失神しているようだ。
荒い息をあげながら、射精の余韻に浸る。
数秒後、すっかり精液を吐き出し、硬さを失った肉棒を麻衣から抜き出すと、愛液と精液の混ざったものが、結合部から糸のように床に垂れる。

「……困りますわね。必ずコンドームをつけて行為をするように、と言いませんでしたか?」

射精の余韻を味わっていた俺に、唐突に声がかかる。
俺と麻衣以外に誰もいなかったはずの教室。それまでまったくしなかった人のいる気配。後ろを振り返ると、黒板と教卓の間に、豊満な胸の女子生徒が、それを隠すかのように腕組みしながら立っていた。

「聞こえていらっしゃいます? 2-B出席番号01番虻田(アブタ)雅史さん?」

それは俺の知っている声だ。そして、今、最も聞きたくない声でもあった。

「……聞こえてるよ」
「内侍原麻衣と性行為をする代償、忘れたわけではありませんわね? あなたがコンドームを使わずに性行為をしたのはこれで3回目ですわよ? これは……故意、と判断しますわ」

感情のブレを感じさせない、冷静な声。放課後の教室でセックスしている生徒がいたという異常な状態に不釣合いな丁寧な口調。逆にそれが威圧感を醸し出していた。

「待てよ、わかってるって。忘れてねーよ。今まではわざとだったけど、次こそはきちんとゴム使うよ。それでいいんだろ?」
「残念ながら、もうあなたにはその、次の機会、がございませんわ。今回がラストですのよ」
「は? お前、俺の精液が欲しかったんじゃねーのか? だから内侍原を俺の好きなようにさせてたんだろ?」

女子生徒は、黒板の前から、ゆっくりとこちらに近づいてくる。

「ええ。確かに、あなたの精液を採取するために、あなたの好きな女性、あなたの好きなシチュエーション、……この場合は、『内侍原麻衣との性行為』ですわね。
それを用意し、あなたはコンドームを使い、そちらに精液を放出し、提出してもらう。そういう約束でしたわね」
「そうだろ? だから次は本当にコンドーム使って、愛液と混ざってない精液渡してやるって言ってるんだって。今ここにある、内侍原から垂れてる愛液交じりの奴じゃだめなんだろ?」

冷たい目線にたじろぎながら、自分でもわかるくらい早口でまくしたてる。この女の態度、何か嫌な予感がする。
いくら内侍原麻衣とのセックスが気持ちよかったからといって、何度もゴムを使わなかったのはまずかった。
この女には得体の知れない部分がある。ここは下手に出て、ラストチャンスを貰わなければ。

「なんなら今からでもいい、内侍原が起きたらすぐにでもやり直すよ、ここに、ゴムだってある。用意してなかったわけじゃないんだ」

机に掛けてあったズボンのポケットからゴムを取り出す。この女から1週間前に渡されたものだ。

「何度も言いますが……残念ながら、あなたにはその次の機会、ございませんわ。
今回がラストチャンスでしたのよ。『提供者には正当なる対価を』という我が主(あるじ)の御厚意を悪用した罪……万死に値しますわ。 
そもそも、わたくし個人も、この様な女性を踏みにじる行為、主の意向がなければそもそも認めたくはありませんし、あなたのような忘恩の徒には、それ相応のふさわしい報いを、と思っていたのですが……
心優しき主は、程ほどにしておけ、とおっしゃられましたわ」

「あるじ? 対価? お前は何を言ってるんだ?」

なんだ? この女は何を言ってるんだ? ……そもそもこいつは誰だ? 
まず名前だ。なんていう名前だ? 名前が思い出せない。
いや、わからない。誰だ? 同じ制服を着ているこいつは誰だ? 
なぜ内侍原はこいつらの言うとおり、俺に身体を預けたんだ? 
俺が内侍原とセックスした次の日、まるでそれがなかったかのように平然と過ごす内侍原の態度はなんだったんだ? 
そして俺もなぜそれに疑問を持たなかったんだ? 第一、なぜこいつらは俺の精液を欲しがるんだ?
こいつら? この女以外に誰かいたのか? この女以外に誰かにあったのか? 
なんだ? なぜこんなことに気づかなかったんだ? 異常だ。明らかに異常だ。おかしい。すべてがおかしい。
次々に疑問がわきあがってくる。気持ちが悪い。胃から何か逆流してきそうだ。
混乱して下を向いている俺を尻目に、女は続ける。

「さあ、覚悟はできて? そろそろはじめますわよ。 大丈夫、ちょっと倒れる程度。我が主の御慈悲に感謝しなさい」
「お前は な に を い っ て 


顔をあげ
女が何か、合図を出した、と認識し、口を開いている途中で



俺の意識は途絶えた。


「おはよ~内侍原さん」
「あ、坂下さんおはよう」
「内侍原さん知ってる? ウチのクラスの男子が、昨日病院に運ばれたらしいわよ」

部活の朝錬がおわり、教室に到着した内侍原麻衣が、そのニュースを聞いたのは、クラスメートの口からだった。

「えっ? 誰が? 事故? 病気?」
「うん、佐藤さんのお母さんって、病院で働いてるじゃない? それで知ったらしいんだけど、ウチのクラスの虻田くんが、昨日の放課後、入院したって」

内侍原麻衣にはその名前に聞き覚えがあった。同じクラスの男子、出席番号01番、虻田(あぶた)雅史。
直接の面識はないが、2年間同じクラス。少し内向的な男子だったはずだ。これといった特徴は他にはない。というか、あるのかもしれないが、ほとんど話したこともない同級生の詳細な情報までは、麻衣は知らなかった。

「どうやら、病気、というか過労みたい。昨日、ふらふらと道路を歩いていて、突然倒れて、救急車で運ばれたらしいわ」

麻衣は自分の、昨日の記憶を呼び戻す。虻田雅史に何か変わったことはなかったか。疲れていたり、具合の悪いそぶりを見せていなかっただろうか。
だが、当然の事でもあるが、親しくもない雅史の具合を推し量るほど麻衣は雅史を見てはいなかったし、覚えてもいなかった。
クラスメートが調子悪いかどうかもろくに見ていない、そのことに、麻衣は少々の自己嫌悪と後悔を抱き、反省する。

「大丈夫なの? 何か重い病気とかだったりするのかな?」
「ううん、大事には至らなかったらしいわ。本当に、ただの過労で、念のために何日か入院するけど、命に別状はないらしいわ」

その言葉に安堵の息を漏らす。クラスメートを突然襲った不幸。その不幸中の幸いとでも言うのか。それを、麻衣は本当に感謝した。
特に信仰している宗教があるわけでもないが、クラスメートの無事を、漠然とした何かに感謝した。彼女はそういう少女だった。

朝のホームルームの開始を告げるチャイムがなる。クラスメートの入院を伝えてくれた女子は軽く手を振ると、すぐに自分の席に戻っていく。
麻衣も自分の席に付き、かばんを下ろしていると、担任教師がドアを開き教室に入ってくる。
朝の連絡事項で、虻田雅史の入院が教師の口から発表されている間、麻衣は、クラスメートとして、虻田雅史に対して何が出来るか考え、フルーツでも持ってお見舞いにいこう、とぼんやり思っていた。