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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
トレジャーハンター アンジェ - 2chMCスレッド | 彩民のMC小説

トレジャーハンター アンジェ



(前編)
(レス)
(後編)


前編


──ふぅ、ここが最深部ね。
この階層に東洋の剣が封印されてるとか?
トレジャーハンターとしては、お宝が幾らで売れるか楽しみだわ!

あ!あれね? …なんかのたくった文字?みたいな紙がベタベタと貼ってあるけど
差し押さえ品とかだったのかしら?
あー エルフの娘なら、この文字みたいなのがわかるのかしら?
まあいいわ、罠は…無しっと…

慎重に周囲を探り、安全を確認する女トレジャーハンター アンジェ
彼女はギルドに続さず、頭角をあらわしてきた新進気鋭のトレジャーハンターである。
赤毛にブラウンの瞳、体格に恵まれていれば女戦士にもなれたであろう引き締まった身体に
シーフとして動き易さを考えられたレザーアーマをつけてはいるが
そのアーマは急所を保護するだけな物で、覆う面積は小さく
随所から彼女の日焼けした小麦色な肌が見えるような、極限まで行動の邪魔をしない形状であり
鍛えられた筋肉を包むような乳肉など、惜し気もなく女性らしい軟らかな曲線を晒していた。


戦災孤児の面倒を見ている彼女が選んだ今回の獲物は、大戦前にあったらしい
女王を決めるデュエルに参加していた武者巫女が携えていたとされる一振りの片刃剣で
その剣は美しく、恐ろしく切れる業物だったようだ。
その武者巫女が女王になれたかは知らないが、その剣がこの地深くに隠されていると突き止めたアンジェは
数々のモンスターやトラップを越え、遂に剣が収められた鞘を手にしていた。


と、彼女が鞘を手にした瞬間、東洋な格好をした黒髪の女性が投影され、何かをアンジェに語りだしていた。

「その刀の封印を破ろうとする者へ忠告いたします。
それは妖刀、修業を積んだ巫女で無ければ刀に支配され、刀に使われてしまいます。
悪い事は言いません、今すぐ刀を置いて去りなさい…」

だが、戦災孤児であるアンジェには、辺境の地でのみ使用されていた言葉
更には大戦で過去の文化や歴史が失われた現在では、何を言っているか等と解らなかった。

「まぁ、持って行くなって言ってるんだろうけど、私も子供達の喰いぶちを
何とかしなきゃならないのよね。悪いけど、頂戴して行くわ」

悲しい顔でなにかを訴える幻影にゴメンねポーズをし、アンジェが鞘を完全に持ち上げると
幻影は消え、元の薄暗い回廊にもどる。
もちろんアンジェも注目株のハンターである、ここまで来て贋物を持ち帰る間抜けはしない。

「先ずは売り物になるか見てみないとね……まわりにある紙切れ、邪魔で剣が抜けないじゃない!」

そう言うと、彼女はそれら鞘全体に貼られている紙切れの内
剣を抜く部分の紙切れをビリビリと破り捨てていく、一枚破る毎に剣の重さが軽くなるような気分だ。

「剣の状態は……」

アンジェが鞘から剣を少し抜いて見ると、大戦前からのとは思えない輝きを放ち
彼女も一瞬、その剣に見惚れていた。

「すごい!…これは今まで見た事が無いくらいすごい剣だわ!」
彼女は興奮し、気付くと剣を完全に抜いて鞘と剣を離してしまっていた。

ドクン!

軽く眩暈を起こすアンジェ
「強行軍過ぎたかしら?お宝が手に入って気が緩んだのかも?詰めが甘いと死ぬし、引き締めないと。
…でもこれ、見れば見るほど素晴らしい剣だわ!普段はクラブを使ってる私も
この剣なら使ってみたくなってくるわ。
私の闘い方には合わないけど、試しに地上まで使ってみようかしら?試しに…」

剣を見ていると、どんどん何かを斬ってみたい衝動が沸き上がり、アンジェを突き上げていく。
これで斬ったら気持ち良いだろうなぁ…と、そう考えるだけで彼女の泉は潤み始め
身体は火照りを感じる。


アンジェリーナは

A:剣の妖しい魅力に夢中となっていた。

B:とりあえず剣を鞘へ仕舞おうとした。

C:現れたゴブリンで試し斬りをしようとした。

どれがいいですか?

レス



618 名前:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 00:58:35 ID:jv9i+mJ4
A!A!

619 名前:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 01:34:01 ID:/8TykwyB
MCスレ的にここはCだろ。

620 名前:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 02:03:48 ID:QaxFz5a+
じゃあ俺は、せっかくだからBを選ぶぜ!

621 名前:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 02:21:30 ID:D39LOmvQ
ネタ的にB

622 名前:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 02:32:43 ID:ht9Tz6bM
Bだと展開はなんとなく読めるんだが他がわからんなぁ

というわけでA

後編


AとBが同数なので、それ以外を見て
『A』ルートにて話を進行してみます。

Bルートの刀は生物の本能系でした。
Cルートの刀は武器の本懐系でした。


アンジェが剣に惹かれて見入りだして10分ほど、地底深くでなお剣が放つ輝きを眺める内
逆に、彼女の眼から輝きが失われて虚ろになっていき
今や彼女は完全に無防備でへたりこんでいた。

そして、そんな彼女にある思念が流れ込んで来た。

『俺を自由にしてくれてありがとよ。まぁ今のアンタには意味ないが、一応は挨拶しとくぜ?
俺はこの刀【逆鬼丸】に封じられてる天邪鬼ってもんだ。もちろんこれは便宜上の名前って奴だけどな。
俺は人の好きな事の逆、嫌な事をするのもさせるのも大好きで堪らないんだが
封印されてた間、退屈で退屈で仕方がなかったもんさ。
……でも、これでまた悪戯が出来る!アンタにはお礼…いやいや!悪意をたっぷりとくれてやる!ヒヒヒ!…』

頭の中でそう挨拶する小鬼はアンジェに話かけながら、アーマーから露出している臀部をベロリと舐め上げ
キヒヒと笑い声を何度もあげていた。余程解放されて嬉しかったのだろう
茫然自失で反応が無いアンジェに対し、天邪鬼は手が届く臀部を撫でたり蹴ったりと
喜び回っている。
もちろん、天邪鬼の存在が“在る”のは、そう誤認させられているアンジェのみであるが
彼女の中では、天邪鬼に舐められた部分は快感を感じ、蹴られた臀部もうっすら赤らんでいた。

『とにもかくにも、先ずはこんなシケた場所から人間の沢山居る場所へ出るとしようや?
俺の楽しみタイムもそれまでお預け…【俺】の使い方を頭へ流し込んで
表向きの使い方は教えてやるから、ちゃんと使いこなせよ?…返事は?』

ご機嫌な天邪鬼に促され、これまで静かにしていたアンジェが
ネジの巻かれた人形のように、ゆっくりと口を開く

「…はい……」

その声に力は無く
フリーのハンターとして、荒くれ者達の向こうを張って来たアンジェを知る者にしてみると
しおらしく返事をする姿を信じられないだろう。
元々は器量も良く、女らしくすれば娼館で働かないかと言われた彼女だ
彼女の気性が抑えられた今、普段の彼女よりも小さく、同じ人間だとはわからないのでは?と思わせる。

だが、天邪鬼にすればこんな状態に価値等無いのだ。
彼が欲するのは人の心が生み出す絶望や嘆きであり、今のアンジェは反応の無い人形だ。
何百年もの退屈を紛らわすには、多くの人間を狂わせねば収まらない。
アンジェに鞘を捨て置かせ、天邪鬼は自由への階段を登り初めた…

「はっ?!…」

つい刀の美しさに見惚れていた私は、刀の力を感じていた。
コレを握っていると、この武器の名前や使い方が頭に入ってきたのだ。
人ならざる化生を斬る刀・逆鬼丸
これを鞘から抜き、手にしている私は…どうやら刀に使い手として認められたらしい

ヒュッ

軽くナナメに振り下ろしてみると、光が三日月の軌跡を残す。
最初の、手にした際に感じた重さは消え、刀が自分の考えた通り
そのままに動く感覚だった。
今までの武器であるメイス“鉄の恋人”の攻撃速度のゆうに3倍速は出ているのではないだろうかと
アンジェはこの刀に、ますますのめり込んでいた。
(この刀、ホブゴブリンを一閃…これがあれば、私は誰にも負ける気がしないね!
ウフフ…こんな武器はあの、武器屋の子持ち女だって持って無いよ!これは!
行きは戦闘を避けていたモンスター共が、今では私に傷一つ付けられず肉片へと変わり果ててる
すごいお宝を手に入れられて、私はなんてツイてるのかしらね?)

モンスター相手の一方的な殺戮を、半ば刀が自動的にしているような地上への道行
アンジェは退屈ささえ感じていた。
何故なら
片手持ちにもかかわらず、肉を切り、骨を断ち、武器や防具を紙の様に裂き
モンスターは、アンジェのゆっくりとした歩みを止める事も叶わず
刀だけがアンジェの周囲を泳ぎ回る魚の様に輝いているのだけなのだから。

グルルル…

「……ドラゴン…これは少し斬り応えがありそうじゃないの…」

もう少しで地上という所で、普通なら死を覚悟するモンスター、ドラゴンが出て来た。
どうやら、周囲に漂う大量の肉と血の臭いが、この生物を呼び寄せてしまったらしい。

蜥蜴のような形状のドラゴンには、飛竜とは違って翼がないが、逃げ場の無い地底で
ブレスを吐かれれば命さえ危うい。
(早く逃げないと…)
そう考えた瞬間、ドラゴンは口を開けると、赤いブレスを吐いた。
それは外壁に絡まる蔦を焼き、射線上の全てを灼きながらアンジェに向かっていく。

(死ぬ!)

が、右手の刀がブレスを縦に斬る動作をすると焔が裂け、左右に別れていった。
その切れ目を詰め寄り、ドラゴンの頭すら一刀にて斬り落とす。
(焔まで斬るなんて…すごい!しかもドラゴンの皮までバターみたく!)

街まで戻る彼女に、敵は居なかった。

とりあえず街に帰り着いたアンジェだったが抜き身の刀を持って歩く訳にもいかず
街について最初にした事といえば、マントで包んだ逆鬼丸を夜中
武器屋に持ち込む事だった。

「至急、この武器に合う鞘を作って欲しい」

アンジェもカタギとは言えないように、夜中も仕事を受けるような武器屋だ
当然ながらまともでは無い

『今すぐかい?少し乗るが、いいのかい?』
体をマントで隠し、コチラを値踏みする視線と、好色な視線を送りながら
無愛想な声で答える小男に、ああ構わないと返し
店の壁にもたれ掛かるが、もちろんアンジェも相手を信用などしていない
業物のお宝だ、そのまま持ち逃げされる可能性がある相手に、刀を渡して次の日…などと
何処かの世間知らずなお嬢様とは違うのだ。

「隣の部屋で待たせてもらうよ?」
『ああ、構わんさ…』

(あ~あ、あたしは…何で鞘を持って来なかったかなぁ…)
アンジェ自身、売るつもりのお宝である刀の鞘を、何故置いていってしまったか首を傾げ
もう一度武器屋へ預けた刀を見たが、何故かその辺りはあやふやで
ぼんやりとした記憶しか無いのだ。
普段の私ならこんなミスはしないのに、私も業物に興奮し過ぎてしまったのか?
等と、待つ間も色々と考え

預かった武器屋も、色々と考えていた。
奥の工房で刀の鞘を作ろうと奥で包みを開いてみると、それは彼のような
‘普通では無い’武器屋の彼でも見た事の無い、見事な刀だった。
(へぇ…こいつはすげぇ業物だな。こんなのそのまま持ってたら、気が休まらないだろうぜ。
あの美人さん、隣で出入口を見張ってるようだが、秘密の小路から持って逃げても割に合うかもしれないな…)
そんな事を考えながらも、どちらにしろ鞘を作るのが先決と刀を見る武器屋。
しかし、この逆鬼丸を直視するのは危険だとは解らなかったようだ。
刀の輝く明滅に、武器屋もまたアンジェのように眼から意思の光りが失われていき
天邪鬼が現れる。

『お前もこれで俺のしもべだな。お前にも後で役にたってもらうぜ?まあ先ずは鞘を作れ』

その命令に、武器屋は頷き、最高級の材料で支配者の望みを実行し始める。
この調子なら、夜明けには鞘が完成するだろう。

全ては、明日から始まるのだ。

「おい、こんな高い材料なんて頼んでないぞ?!」
出来た鞘を見ると、刀の美しさを考えれば似合ってはいるものの
値がはりそうな作りに出たのが、今の言葉だ。

『ああ…いいんですよ姐さん、良い物と巡り会わせて貰ったお礼ですよ…』
武器屋も頑張ってくれたのか、眼も力が無く、無表情だったが
そういう事なら話は別、武器屋の気が変わらない内にアンジェはそこを離れると
帰りを待つ孤児達の居る場所へと向かっていた。
(とにかく睡眠だ。限界を超える前に休まないと…)

いくら彼女がコギャル天使にメスゴリラ等と呼ばれていても、人である以上は休息も必要だ。
女性としては、仕舞っている武器のメイスも部屋に置いて行きたいし、お風呂にも入りたい。

武器屋とグルの刀狙いな者がつけて居ないか気をつけながら、アンジェは孤児の待つ家へ到着した。

『あ、アンジェお姉ちゃん!お帰りなさい!』『おねーたんおかえりなしゃい!』
気付いた子供達が次々と彼女を囲み、歓迎してくれる。
アンジェは、荒くれ者達との顔や、天邪鬼の人形になって居た時とも違う
とても柔らかな笑顔をしている自分を感じつつ、ベッドへ倒れるように入る
(後はエステルに任せて…)

と、アンジェが考えながら眠りに入ると同時に、子供達へ指示を出す少女の声が響いた。
『もうみんな!アンジェお姉ちゃんが疲れてるみたいなんだから静かに!
いい?あなたはお風呂の用意、あなたは食事の用意、あなた達はは見張りよ?』

まだ10にもならないだろう少女だが、エステルもまた、戦災孤児であり
近くの変なポーズをするシスターから協力して貰ったりして、年長である彼女がどうにか纏め
アンジェが仕事に出ている留守を預かっていた。

『しーー うるさいとアンジェお姉ちゃんが寝られ無いでしょ?』

小声で年少の子を他の部屋に行かせようとエステルが背中を向けると
寝ていたハズのアンジェが起き上がり、エステルにすぐ後に来て欲しいと伝えた。

トントン

「お姉ちゃん?エステルです。言われた通りにすぐ来たけど…」
そう言ってこちらを待つエステルに、アンジェはまだ寝足りないのか
寝ぼけた様子で話かけてきた。

「エステル、このメイス“鉄の恋人”だけど、これからはこの刀を使うから、仕舞って来てちょうだい」

その言葉に、エステルは驚いていた。
何故なら、エステルは殺生を避ける為に今でメイスを使っていたからだ。
それを、剣に持ち替えると言うのだ
『お姉ちゃん、荒野の義賊……辞めちゃうの?…』
その言葉に、アンジェは軽く笑顔を作ると、エステルの頭に手を置き‘辞めないよ’と答えた。
「これは刀と言ってね、片方には刃が無いのさ。それを利用すれば“峰打ち”という方法で
切らないで相手をやっつけられるんだよ」と。

『そうなんだ…私、お姉ちゃんがお姉ちゃんじゃ無くなったみたいで、不安になっちゃった!』
そう言って笑うエステル。
だが、頭を撫でるアンジェの顔は完全に無表情になっていた。

「…やっぱり、あなたには見せておいた方が良いみたいね…」
『え?!』
「この刀の事よ。」
『刀?』
何故に‘やっぱり’刀を見せられなければならないか解らない少女は
アンジェをびっくりしながら眺めるばかりだ。

「この刀はすごく綺麗なのよ?あなたには一番初めに見せてあげようと思ったの」
そう言って徐々に鞘から刀身を抜くアンジェを
『私に一番先に…えへへ…』
と、嬉しそうな表情で見つめるエステル。
「どう?綺麗でしょう?もっとよく見なさい…」
『うん…すご…く…きれ……い…』


そして日は真上まで、時が進む。