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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
記憶力が良くなる催眠 - 2chMCスレッド | 彩民のMC小説

記憶力が良くなる催眠

前島敏生は悩んでいた。
目の前に広がる7科目の答案用紙、そのことごとくが赤点だったからだ。
「どうしよう、追試に間に合うわけないじゃないか」
そう言って敏生は床にゴロ寝し始めた。
思えば部活動に身を入れすぎた。
勉強なんていつやっていただろうか。
やってなどいない。
夜遅くに家に帰ると飯と風呂だけ済ませてさっさと寝て、
朝は早起きして朝練に向かっていた。
おかげでテストはチンプンカンプン。
英語や数学などまるっきり呪文にしか見えなかった。
「あ~、たしか赤点なくなるまで部活禁止だっけ、どうすっかな」
そんなことを思いながら教科書に手を伸ばすことはしない。
敏生は根っからの勉強嫌いだったのだ。
「どうしたの敏生?」
「ああ姉ちゃん、実は……」
敏生は姉の雅に事の顛末を語った。
「ふうん、つまり勉強を教えて欲しいってわけね」
「姉ちゃん高校時代全国3位だって言ってたろ。
お願いだから教えてくれよ」
雅は顎を軽くつまんで考え込んだ。
考え込んで、そして閃いたという顔で敏生に言った。
「よし、姉ちゃんがなんでそんなに頭が良かったのか教えてあげよう」
「なに?」
「それは催眠術のおかげなのだ」
「催……眠術?」
敏生はあからさまに呆れた顔をした。
そんなもので勉強が出来るようになれたら苦労はしない。
そう思ったからだ。
「あ~、バカにしてるな?
いいよ、効かなかったら焼き肉食い放題おごってやるから。
だからさ、ものは試しに……ね?」
「ん……まあ、それなら。
でも追試まであと一週間だぜ?
間に合うのかよ?」
「楽勝、これ記憶力めちゃよくする催眠術だから。
教科書丸暗記にせいぜい一時間もかからないわよ」
「そうか? それなら、やってみようかな」
そうして二人は怪しい儀式を始めた。
「いい、このロウソクの火をじっと見つめるの」
「おう」
「気化したロウが火の上を立ち上るイメージを持って」
「お……おう」
「それが段々、ぐるぐるぐるぐる渦を巻いて部屋中に広がっていくの」
「…………」
「それがゆったりと耳から入って鼻から抜けていく。
脳細胞の一個一個が震えて、活発に動き出す」
「……お……」
「さあ、教科書をパラパラめくってみて」
言われるがまま、ただ呆然と敏生は従った。
目は虚ろながら、教科書のスミズミまで脳に染み込んでいく。
今、敏生は記憶の怪物だった。
7科目13冊の教科書と副読本を記憶し終えるまで、
たった23分しかかからなかった。
「本当は最初に催眠がとける条件に目覚ましでもかけるとこだけど、
ま、今回は姉ちゃんがいるからね。
ちょっと役得があってもいいよね?
じゃあ敏生、あのね…………」

「ん…………?」
不意に敏生は意識が戻るのを感じた。
時計を見れば50分近く時間が飛んでいた。
催眠術が本当に効いていたらしい。
そう思って姉を見れば、なぜだか少し上機嫌だった。
「本当に教科書全部覚えられたのか?」
「それはもう、うふふふふ」
「なんだよ気持ち悪いな」
「まあ追試受けてみなって、点数悪くても7割合は切らないはずだから」
「そんなもんかねぇ」
「そんなもんよ」
一週間と一日後、敏生は答案用紙を手に家に帰ってきた。
「どうだった?」
「どうだったって、最高だよ」
見てよほら、と言って広げたそれらには
赤点など一つもなかった。
一番点数の悪い数学でも82点だったのだ。
「いやー、カンニングを疑われたくらいだったね。
まあズルしたと言えばズルしたんだけどね」
「ズルじゃないよ、脳の力を引き出しただけだし」
「言われてみればそうかな、はは」
「ねえ、学年主席になってみたくない?」
「学年主席? 俺が?」
それは敏生にとって意外な言葉だった。
ずっとスポーツ馬鹿をやって来て、学年順位は
下から数えたほうが断然早いくらいだった。
それが学年主席など、夢のまた夢だった。
「正気かい姉ちゃん? 俺が主席だなんて」
「あたしが主席だったんだからあんたも主席になれる理屈でしょ?」
「そりゃそうだけど……ううむ」
「迷う必要ないじゃない、こんないい話さ」
「まあね、分かった、やるよ」
そうして二人は催眠による特訓に入っていった。
日一日と敏生の成績は上がっていった。
暗記した内容を応用していくことができるようになっていったのだ。
模試や実力テストの度に雅に報告し、そしてまた特訓の日々。
もちろん部活にも精を出した。
やがて敏生は文武両道の男として知られるようになっていった。
だが、そんな日々の中で敏生は奇妙な夢を見るようになっていた。
一人の成熟した女性が裸体を投げ出している。
敏生は彼女を撫でさすり、舌を這わせて唇を奪う。
唾液をトロトロと流し込み、逆にすすり上げ、
互いに唾液を飲み干していく。
手を伸ばせばそこには柔らかな乳房。
もみほぐせば女の甘い喘ぎが聞こえてくる。
「あぁ……ん、敏生ぃ……」
その声に触発された敏生は手をそっと下腹部へと滑らせる。
柔らかな陰毛の感触の中に、ぬかるんだ秘部が指に触れる。
「敏生ぃ……」
そこは敏生の指を柔らかく受け止めて、指に絡みついてくる。
「いいよ……来て……」
切ない喘ぎを漏らしながらその女は股を少しずつ開いていった。
たまらなくなった敏生は、彼女に覆い被さり、腰を深々と沈めていく。
「ああ……敏生が入ってくる……」
絡みつく快感に思わず腰を動かし始め、
いつの間にか激しいセックスへと変わっていく。
ヌチャヌチャと音を立てて突き上げると、女は腕を首に回してキスをねだってくる。
そうして舌を絡めながら、ダクダクと濃い精液を溢れるほどに注いで……
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そこで目が覚めた。
いったいなんだったのだろうか?
そう思いながら敏生は身体を起こした。
「夢……だよな、ただの」
そう言って自分を納得させつつ、顔を洗いに階下に降りた。
「あ、敏生おはよう」
「おはよ、姉ちゃん」
そう言えば、そう考えて頭を振った。
まさか言えやしなかった。
夢に出てきた女が姉ちゃんに似てるけど、姉ちゃん俺とセックスした? とか
本当に暗記だけのために二時間も催眠状態になる必要なのか? とか
そんなことは言えやしなかった。
「ねえ敏生」
「なんだよ姉ちゃん」
「今日も勉強頑張ろうね」
「そう……だな」
だから断ることだってできなかった。