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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
THE HYPNO M@STER - 2chMCスレッド

THE HYPNO M@STER

THE HYPNO M@STER

三浦あずさが所属する芸能プロダクションの765プロの仲間のひとり、萩原雪歩の誘いを軽い気持ちで受けたのは先週のことだった。
「おはようございます。あのっ……あずささん。今度のお休みの日なんですけど、予定とかありますか?」
16歳の萩原雪歩は、持ち前の愛らしさと元気のいい声で、今日の仕事を終えて事務所から退ける直前のあずさを控え室の中で呼び止めた。
「特に無いけですど……雪歩ちゃんのお誘いなんて珍しいわね。なにかしら?」
優しく応じたあずさを見た雪歩は、ちょっと胸を撫で下ろすような仕草を見せた。

「あ、あのっ……ちょっと相談に乗って欲しいんです」
やや緊張した面持ちで雪歩はあずさに話し始めた。
雪歩の話によれば、自分の臆病で引っ込み思案な性格を治そうと芸能界に入ったものの、どうしても男性恐怖症が克服できず困っていたという。
そんな雪歩が、とある人物に紹介されて行った自己啓発セミナーの体験受講を受け始めたので、あずさの意見を聞きたいのだという。
つまり、雪歩と一緒にその<セミナー>に来て、彼女が変わったかどうかをあずさの目で確認してもらいたいという話だった。
20歳になる三浦あずさは、雪歩にとっては尊敬すべき年上のお姉さん的な存在であり、そのあずさにまず見せたいのだという。

「わかったわ雪歩ちゃん。こんな私で良ければ……でも私なんかよりプロデューサーさんに見てもらったほうが……」
あずさがそう答えると、雪歩は頬を赤らめて首を横にブンブン振っている。
「だ、だめですよぅ。だってプロデューサーさんも男の人じゃないですか。もちろんプロデューサーさんは尊敬してますけど……」
身近な存在であるプロデューサーに対しても、まだ雪歩は完全には心を開いていないのかもしれない。
あずさから見れば、雪歩とプロデューサーの二人は十分コミュニケーションがとれているように思えるのだが……。

「そうね。じゃあ、えっと……土曜日の午後でよければ。その…えっとセミナーだったかしら?その様子を見学させてもらうわね」
そう答えたあずさに、雪歩は喜びを隠さなかった。
「ありがとうございます!えと、えと…あ、そうだ、さっそく連絡しなきゃ」
なんどもお辞儀をして感謝の意をあずさに伝えながら、雪歩は控え室の窓際に行き携帯電話で誰かに電話を掛けている。
「あ、もしもし。<トレーナー>さんですか?雪歩です……はい。おっしゃる通りにしました……はい。そうです……」
誰と通話しているのかは、あずさにはわからなかったが、なんだか雪歩の弾むような声と嬉しそうな仕草を見て、思わず微笑んでしまった。
(雪歩ちゃんったら、本当にうれしそう。きっとそのセミナーで、いい結果が出てるのね……)
あずさの見た感じでは、携帯電話で誰かと話す雪歩の姿は、とても活き活きとしていた。
「はい……次の<トレーニング>で……はい、言われていた<教材>は持っていきます。それでは失礼します」
電話を切った雪歩は、あずさのもとに再び駆け寄り、笑みを浮かべる。
「予約も都合ついてよかったです。えと、えと。雪歩はちょっと買い物があるので、ここで失礼します。また後でメールしますね。ありがとうございます」
あずさに対して何度も頭を下げて挨拶した雪歩は、いつもと変わらない感じで控え室を出て行った。

三日前のそんな顛末で、軽く雪歩の相談に乗った三浦あずさだったが、今は少し後悔していた。
というのも、雪歩があずさを案内したのは、新宿の歌舞伎町の薄汚れた雑居ビルだったのだが、このビルが見るからに怪しげな雰囲気がするのだ。
安っぽい看板が掲げられた雑居ビル内には、貸金業や風俗店、マッサージ店、アダルトショップなどが軒を連ねている。
未成年者の少女である雪歩に相応しい場所とは到底思えない。
「あの……雪歩ちゃん。本当にここなの?」
あずさが心配になって雪歩にたずねても、ここに間違いないと言う。
最上階に位置する9階でエレベーターを降りたあずさと雪歩の二人は、<マスターマインド研究所>という札が掛かったオフィスに入った。

スチール製のドアの向こう側は、あずさが予想していたよりも清潔で、開放的な雰囲気だった。
やや胸をなでおろした三浦あずさに声をかけてきたのは、オフィスの中に居た一人の女性の姿だった。
「あら、いらっしゃい雪歩ちゃん。その方が見学希望の三浦あずささんね?」
受付の椅子に座っていた20代半ばぐらいの白衣姿の女性は、年下の雪歩とあずさに対しても、物腰の柔らかい声で話しかけてくる。
眼鏡を掛けた知的な雰囲気のその白衣の女性は、ぱっと見では女医か研究者のように見える。
「こんにちは、<マスター>。こちらが以前にお話した、私と同じ765プロに所属する三浦あずささんです」
にこやかに白衣女性に応じる雪歩は、白衣姿の彼女を<マスター>と呼んでいる。

「はじめまして。私が当セミナーの<マスター>です」
白衣の女性はあずさに握手を求めてきた。
「はじめまして、三浦あずさです。雪歩ちゃんのお誘いでお邪魔しました」
あずさは、白衣の女性が自らを<マスター>と言い、名前を告げないことに不思議な感覚を抱いた。
見た目は美しく知的な印象で、物腰も柔らかいが女性に見えるが、この時点であずさはやや不穏な雰囲気を感じ取っていた。

「では、早速見学してみますか?こちらです……雪歩ちゃんの<トレーナー>さんはもうお見えになってますよ」
<マスター>と名乗った白衣の女性は、雪歩を『研修室』というプレートが貼られた奥の部屋へ通じるドアへと案内した。
「雪歩、研修がんばりますっ。あずささん見学おねがいしますね」
雪歩は笑顔でそう宣言し、『研修室』の中に消えていった。

「あずささんはこちらの見学コーナーに来ていただけますか?」
あずさが案内されたのは、『研修室』の隣の部屋だった。
マスターに案内された部屋は、パソコンが置かれたデスクと椅子以外には壁一面に設置された大きなモニターしかない殺風景な感じの部屋だった。
「どうぞ、おかけになって。見学の前にちょっとあずささんのこと、質問していいかしら?」
椅子を勧められ、マスターと向かい合わせに座ったあずさは、お互いに目が合う形になった。
「さて……じゃあ<イニシエーション>始めるわね」
そう言ってゆっくりと眼鏡を外してテーブルに置いたマスターは、あずさの瞳を射るように見つめた。
「え?」
あずさが絶句したのは、白衣の女性の瞳が人間離れしているように見えたからだった。
まるで爬虫類――いやむしろ魚類のようなマスターの瞳があずさを凝視していた。
三浦あずさは、初めて見るその異形の瞳の力に取り憑かれ、完全に凍りついていた。
「ふふふ。貴方のココロはもう掴んだわ。もう嘘も否定も抗いも出来ないわよ」
先ほどとは打って変わって、低い声でそう告げたマスターは、パソコンを操作しながら話し続ける。
「あなた処女かしら?」
初対面の女性に訊く内容とは思えないような質問がマスターから発せられた。
「は…はい。そうです」
あずさは、ほぼ無条件に真実を答えた。
(え?なに?わたしなんでこんなこと言ってるの?)
あずさは激しく動揺したが、席をたつことも、まぶたを閉じることもままならない。

「へぇ。二十歳の短大卒だったわよね?その美貌と身体で男を寄せ付けなかったってことは、純粋なのかレズなのか……」
「同性愛……は興味ありません。運命の人に出会うまでは性的関係は持ちたくないんです」
あずさは、躊躇なく自分のありのままを答えた。
「ふふふ。いいわよ。そういう古風な娘は好きよ。で、いまは恋人や好きな人いるの?」
「恋人は……いません。でも、最近はプロデューサーさんが……気になっています」
そう口走ったあずさ本人が一番驚いていた。
あずさは自覚していなかったが、おそらく深層心理でプロデューサーに好意をもちつつあったのだろう。
マスターの前では<真実>のみが語られていく。
「ふーん。そのプロデューサーくんに運命を感じてるんだ?」
マスターの問いに、ゆっくりと頷くあずさ。
その姿を見たマスターの瞳がさらに黒く濁っていくようにあずさには見える。
あずさは恐怖と不安に身震いした。
「じゃあ、嫌いなタイプは?」
「自分勝手で……私を性の対象としか思ってない人です」
これもあずさの本音だった。
アイドルに近寄るファンは二種類だとあずさは感じていた。
『人間・人格』としてのあずさを見てくれる人と、『オンナ・カラダ』としてのあずさを見ている人。
後者のファンに対して、あずさは苦痛を感じることもあった。
「ふふふ。純で本当の男を知らない貴女にピッタリの<S級トレーナー>がいるわ。すぐに紹介してあげるわ」
ニヤリと微笑んだマスターは、なにかパソコンを操作したあと、机に置いていた眼鏡をかけ直した。
マスターが眼鏡を掛けた瞬間に、邪な瞳は影を潜め、あずさの金縛りは解けた。
「ひっ!……はぁはぁ……」
マスターの眼差しから開放されたあずさは、肩で息をするのが精一杯だった。
「行動に制約は付けたけど、基本はなにも変わらないはずよ。今までどおり『三浦あずさのココロ』はあるでしょ?」
その通りだった。
あずさ自身は、自分の精神に何も変化は感じていない。
だが、部屋から逃げ出すことも、マスターに疑問や不満をぶつけることすらもできなかった。
神の力か、悪魔の技か……マスターの呪縛は完全に三浦あずさを虜にしていた。

「じゃあ<あずさ担当トレーナー>が到着するまで雪歩ちゃんの<研修>を見学しましょ」
パソコンを操作すると、壁の巨大モニターとスピーカーに電源が入った。
画面に写ったのは、『研修室』内の複数のカメラの映像だった。

「え?!ゆ、雪歩ちゃん?」
画面を見たあずさは思わず声をあげた。
カメラが捉えていたのは、全裸で土下座のように頭を垂れる萩原雪歩の姿だった。
ベッドの上に正座し、三つ指をついてお辞儀する雪歩は一糸もまとっていない。
それだけではない、ベッドの上に並んだ小道具のようなものが、あずさから言葉を奪った。
手錠、猿轡、ピンク色のローターやバイブレータ、男性器状の張形などの淫らな器具が綺麗に並べられている。
「こ、これって……」
ようやくつぶやいたあずさに、マスターが答える。
「これが研修よ。研修内容は<トレーナー>に一任してあるわ」

『トレーナー様。言いつけの通りの研修備品を買って来ました。どうか雪歩に研修お願いします』
スピーカーから聞こえてくるは間違いなく雪歩の声だ。
しかし、嫌がってる風も怯えている様子もない。
本心からお願いしている様子が見て取れる。
『よし、いい子だ。だが雪歩、お前なにか忘れてないか?』
スピーカーから低い男の声がする。

「いったいなにが起きてるの?」
あずさはモニターの中――つまり隣の部屋で起きている状況がまるで理解できなかった。
つい先程まで、あずさと一緒にこの場所を訪れ、『雪歩、研修がんばりますっ。あずささん見学おねがいしますね』と元気に語っていた雪歩の変化にあずさは呆然とした。
「あの娘――萩原雪歩にはね、トレーナーへの<全幅の信頼>と<尊敬><奉仕の心>を植えつけてあるのよ」
微笑みながら解説するマスターは、自分の側頭部を指でトントンと叩くジェスチャーをしている。
「だから、あの男からどんな仕打ちを受けても、雪歩ちゃんはそれがトレーニングだと信じて疑うことすらないわ」
「………」
あずさはそれが何を意味するか、しばらく理解できなかった。
だが、そのマスターのジェスチャーの意味が雪歩の精神を指すことをあずさは悟った。
(この人……もしかして雪歩ちゃんの頭の中を……)
さすがにあずさはにわかには信じられなかった。
しかし、このマスターの尋常ではない能力は、つい先程あずさも経験したばかりだ。
モニターに動きがあった。

『グリセリン浣腸液2リットルはどうした?』
カメラが全裸の男を映し出す。
中肉中背で、これといって特徴ないのが特徴ともいえる20代半ばぐらいの男がバケツを床に置く様子が画面に映っている。
『あ、あの……ドラッグストアで聞いたら、未成年者にはそんなにたくさんは売れないって言われて……』
『お前が持ってきた、そのバイブやローターはどうやったんだ?』
『あの……つ、通販で……』
『それも約束違反だな。アダルトショップに行って自分で買えという訓練指示を忘れたのか?』
二人が交わす会話は、あずさには到底受け入れがたいものだった。
アイドルで女子高生でもあるの雪歩が、自らアダルトショップで性具を買うのが、いったいなんの訓練だというのか?

『ご、ごめんなさい。きっとお薬みたいに、売ってもらえないと……』
理不尽とも言える買い出し要求に関してトレーナー叱責され、雪歩が落ち込む様子がカメラ越しにもはっきりと見て取れる。
穴を掘って隠れたいという感じの仕草をみせる様子をみせる雪歩の心象が画面越しに伝わってくる。
『しょうがねぇガキだ。じゃあグリセリンの代わりに酢とコーラをブチ込んでやるか』
男がバケツの中に、並々と黒い液体と無色の液体を混ぜて注ぎ込んでいく様子が映っている。
あっという間にペットボトルのコーラと一升瓶の酢がバケツに満たされた。
巨大な注射器のような形のシリンジ――浣腸器にその酢コーラが吸い込まれていく。
『あ、ありがとうございます。どうかそれを雪歩のケツマンコにたくさん入れてください』
一体誰に教わったのか、下品な言葉で懇願する雪歩は、本心から<トレーナー>にお願いしているようにしか見えない。
自ら尻を持ち上げ、手で肛門を広げておねだりする姿を雪歩の両親が知ったらどんな顔をするだろうか?
まさに、雪歩はこの男の奴隷同然だったが、その状況に大して彼女自身はなんの疑問も抱いていない。

『全部入れるまでヒリ出すんじゃねぇぞ』
トレーナーの一方的な宣言の後に、浣腸器の先端が雪歩の菊門にあてがわれた。
『はい……がんばりま……ひぃっ!!』
男は雪歩になんの警告も発せずに、一気に押し込んだ。
おそらく冷蔵庫で冷やされていたであろう体温よりはるかに冷たい液体が、直腸に注ぎ込まれればどうなるかは自明だった。
身体の中から冷える寒さに身震いしながら、流し込まれる液体の苦痛に必死に堪える雪歩。
『あぁっ…ぐぐ…んんぅっ!!』
炭酸の膨張、酢の刺激、そして尋常ではない量が雪歩を苦しめている。
苦しむ雪歩を無視して、男は容赦なく次々と浣腸液を流しこんでいく。

「や、やめさせて……どうしてこんな」
あずさは雪歩に課せられる行為を止めるべく、マスターに懇願した。
「無理よ。だってお互いに同意のもとで行われてるトレーニングなのよ。それに雪歩ちゃん、ああ見えて悦んでるんだから」
マスターは冷徹にそう言うと、リモコンを操作してカメラを切り替えた。
口を食いしばりながら耐える雪歩の表情と、粘液が滴るぐらいに濡れそぼった雪歩の秘部が画面に映し出される。
「ゆ、雪歩ちゃん?」
「ふふふ。すごいでしょ。今日で二回目の<研修>なのに、雪歩ちゃんったらすっかりドMぶりが板についてきたわ」
苦しみながらも、なぜここまで濡れているのか、あずさには到底理解できない世界がそこにあった。
催眠暗示のなせる技か、それともこれが可憐な雪歩の本性なのか。
あずさには到底わかるはずもない。

「もう、こんなに濡らしちゃって。つい一週間前の初回研修で、このトレーナーに処女を捧げたばかりっていうのが信じられないわね」
マスターが嬉々として語るその言葉が事実ならば、萩原雪歩は一週間前に純潔をこの男に奪われたということになる。
「一週間前に来たときに生ハメされて中に出された時は、血まみれのマンコ晒してヒィヒィ泣いてたのにね」
「そんな……そんなひどい」
あずさは涙ぐみ、歯がゆさに唇を噛んだ。
この一週間、ずっと一緒に765プロで働きながら、なぜ雪歩の異変に気づいてやらなかったのか。
安易にこのセミナーに同行しながら、どうして雪歩への拷問に等しい<研修>を止められないのか。
なまじ自我意識が残されている分、あずさの方が雪歩より苦しんでいた。

「結局、そのまま一日ずっと調教……じゃなくて<トレーニング>してたみたいだけど最後の挨拶が傑作だったわ。その時の研修は録画してあるから、ちょっと見てみる?」
再びリモコンを操作したマスターが画面に映しだしたのは、過去の映像――つまり一週間前の雪歩の姿だった。
画面には一枚の色紙のようなものを顔の前に掲げて、誰かに礼を述べている雪歩の様子が再生されている。
『本日は雪歩に研修していただきありがとうございました』
全裸のままカメラに向かって挨拶をしている雪歩の声には、やはり強制されている感じはない。
普段の雪歩を知るあずさが見ても、本心から謝礼の意を口にしているようにしか見えない。
「見て、あれって雪歩の破瓜の血で押したマン拓と奴隷契約書なんだって。あのトレーナーいい趣味してるわ」

『いいぞ雪歩。ソレを読みあげてみろ』
画面の中では、トレーナーに促された雪歩が恥ずかしそうに読み上げ始めた。
『えと……。処女卒業証書。このメスはオレにハメられて処女膜を破られ、おまけに中出しされ中古女になったことをここに証明する』
特大のサイン入り色紙――いや処女卒業証明書を掲げて感謝の意を表す雪歩の姿は、正常な倫理観を持つあずさには見ていられないほど痛々しいものだった。
だが、画面の中の雪歩は、むしろ誇らしげな表情を見せているようにも感じられる。
『そのイカ臭いマン拓とサイン入り色紙がお前の非処女証明書、つまり中古証明だからな、大事に保管しておけ。カレシができたらまずそれを見せてやれよ』
トレーナーの言葉に対して、大きく頷き涙ぐむ雪歩は、ほんとうに嬉しそうだった。
この様子なら本当に恋人にこの証書を見せかねない……そうあずさは感じた。

「ほら、この子の持ってる紙を見てよ。赤いハンコみたいなの見える?あれ本物の雪歩ちゃんのマン拓なのよ」
画面を指さして、ケラケラと笑うマスター。
「この処女卒業証書をオークションにかけたら、ファンが殺到してすごい値段がつくかもね……まぁ、彼女の宝物だから売りはしないけどね」
この無残な紙切れを<宝物>だと言うマスターの感覚は、あずさには信じられなかった。
しかし画面の中の雪歩は、この<処女卒業証>を本当に大事そうに持っている。

『今日はありがとうございました。今日のセミナーで、少し男の人の気持ちがわかったような気がします』
雪歩が知った……いや心と体に刷り込まれた<男の人の気持ち>とは、獣じみた性欲のことではないのか?
これが雪歩があずさに嬉々として語っていた男性恐怖症克服セミナーだというのか?
「雪歩ちゃんは、これが男の人の気持ちっていうけど、このトレーナーは、やり捨て上等がモットーのヤバい男なんだけどね」
事実、そんな雰囲気が動画からは漂っている。
全裸のまま、正座で深くお辞儀する雪歩と対照的に、男はタバコを吹かしながらニヤニヤ笑っている。
この男が雪歩のことを玩具を見るような下衆な目で見下ろしているようにしか、あずさには感じられない。
「雪歩ちゃんたら、このトレーナーとの初エッチに心の底から感謝してるのよ。もうホントに可愛らしくてしょうがないわ」
雪歩やあずさと同じ女性であるはずのマスターがこの動画を見て満面の笑みを浮かべるのは、嗜虐嗜好の現れか、それとも破壊衝動への歓喜か。

ちょうど<初研修ビデオ>が一区切りついたところで、あずさ達が捕らわれているこのオフィスにドアホンの呼び出し音が鳴り響いた。
「あら、あずさ専任トレーナーさん来たのかしら?ちょっと待っててね」
マスターはそう言い残し、この見学室を出て受付の方に向かっていった。
一人にされたあずさは、この場から必死に逃げようとしたが、どうしても身体が言うことを聞かない。
「いますぐ逃げないと……どうして動けないの?わたしどうしちゃったの?」
自問自答するあずさの身体は、結局はマスターが戻ってくるまで身動き一つできなかった。

マスターが連れてきたのは、いかにもメタボ体型の中年男性だった。
「この子が三浦あずささん。新しい<研修生>よ」
マスターがあずさを紹介すると、<あずさ専任トレーナー>は値踏みするような目つきであずさを眺めた。
「ほう……。確かに本物のアイドルっぽいな。さっきもらったデータでは処女ってあったけど。おまえ本当に処女か?」
「は…い。私は……処女です」
名も知らぬこの中年男――<あずさ専任トレーナー>の質問に対して、あずさは頷き答えた。
「ふふふ。効いてるわね。この子に課した制約はトレーナーへの<絶対服従>よ。ココロは残してあるわ」
あずさの状態をトレーナーに対して、マスターが説明していく。
「一応、<口外不可><逃走不可>も入れてあるわ。普段通りの生活に支障はないはずよ」
「じゃあ、多少の無茶はいけそうだな」
舌なめずりしながら笑うトレーナーを見たあずさは、身の毛がよだつ思いだった。
「でも社会的に危ない行為はやめてね。この子自身には何やってもいいけど、周囲に知れないよう注意して」
マスターが釘を刺す。
それはつまり、アイドル業を継続させながら、あずさを嬲り尽くせと言っているに等しい。

「とにかく、この前の女の子みたいに、すぐに壊さないでくださいよ。専任トレーナーさん」
「そういえば、あのJCはその後どうなった?あの娘もアイドルとかいってなかったか?」
「さぁ……でも心身ともにボロボロにして、ヤクザ屋さんに引き渡したのは、ほかならぬトレーナーさん――あなたでしょ?自分で調べてみたらどうです?」
談笑する二人の会話内容が、自分の住む世界とは別のものであることを、あずさは思い知らされた。
いったい何人の女性がこのマスターに食い物にされてきたのだろうか?
なぜこのマスターと呼ばれる女性は、女の人にひどい仕打ちをするのか?
そんなあずさの心のなかを読んだかのように、マスターは言い放つ。
「ふふふ。あずささん。私はね……幸せそうに見える女の子の人生をメチャメチャに壊すのが大好きなの。それ以外の理由はないわ」
「俺もそうだぜ。特にあんたみたいな古風で清純そうな娘を取り返しのつかないようにするのが楽しくて仕方ねぇ」
それに同意しているこのトレーナーも、あずさの事をまるで人と思っていないようだ。

『研修室』から苦悶に満ちた少女の悲鳴が聞こえてきたのは、そんな会話をしている最中だった。
「んぎぃぃっ!!」
三者三様の目が『研修室』の札がかかったドアに注がれる。
「あらら、今日の雪歩ちゃんの研修は、随分激しそうね。ちょっと覗いてみましょうか」
マスターはそう告げると、研修室のドアを開け放った。
「ひぃっ…ひぃぅ……」
ドアを開けて聞こえてきたのは、やはり風切り音のような萩原雪歩の悲鳴だった。
あずさは実際に自分の目で見た『研修室』の有様にまず驚愕した。
床に散乱した雪歩の下着やスカート、天井から吊るされた鎖やロープ、無数の薬瓶や注射器など無数の責め具が見える。
そしてなによりベッドの上で抱き合う雪歩の姿が衝撃的だった。
妊婦の如く膨らんだ腹部は、先ほど注入されていたコーラと酢の量を物語っている。

「あらぁ。今日は随分入れてるわねぇ。そのアナルプラグ抜くときは気をつけてね」
マスターはまるで見世物小屋の動物でも見るように、犯されている雪歩に話しかける。
その言葉の通り、雪歩の肛門にはドス黒く巨大なバルーンプラグが突っ込まれており、彼女の直腸を圧迫している。
悲鳴の原因は、この大量の炭酸酢の浣腸液と、肛門にねじ込まれたアナルプラグによるものだろう。
排泄器官がそんな状況にもかかわらず、雪歩のトレーナーの男は正常位で秘唇を貫いていた。
男が腰を前後に動かすたびに、クチュクチュという粘液の音が聞こえてくる。

「へぇ。今日もコンドーム無しなんだ。見かけによらず、雪歩ちゃんてば大胆ねぇ」
マスターの揶揄が示すように、交わり合う二人の結合部にはコンドームはない。
雪歩の心は妊娠に対する意識まで欠如しているのだろうか。

「おいどうだ?雪歩。まだ痛いか?」
「ひ…ひいっ…。あ、あの…初エッチの時よりは…んんっ…いたくな……いです」
声も絶え絶えに律儀に答える雪歩の陰部からは、微量の出血が見られる。
前回の処女喪失から日も経っていないこともあり、直腸を圧迫されながら犯されることによる膣壁の再出血なのだろう。
「おいおい。この前さんざんブチ込んでやったのに、まだ痛いのか?キツマンなのは大歓迎だがな」
ゲラゲラ笑う若いトレーナーに馬鹿にされても、雪歩は怒るどころか喜んですらいるようだった。

あずさの視線に気づいた雪歩が、息も絶え絶えにあずさに話しかけてきた。
「あ、あのっ……あず…ひぃっ。あ、あずささん。わたしの男性恐怖症……よくなって来てますよね?」
名も知らぬ男に犯され、腸内で暴れる浣腸液に苦しめられているにも関わらず、雪歩自身はこれが恐怖症克服のためだと信じて疑わない。
「そろそろ中で出すぞ。オレの純生エキスで男への免疫力つけてやるぞ」
「は、はいっ。お、おねがいしますぅ……トレーナーさん」
あずさにとっては意味不明で男の身勝手にしか思えない言葉も、雪歩にはトレーナーの有難い言葉に聞こえるのだろう。
本心から膣内射精を願う哀れな姿が複数のカメラに録画されていく。

「おねがいです。や、やめさせてください……雪歩ちゃんは、彼女はまだ高校生なんですよ?もし、もし赤ちゃんができたら……」
マスターに対して懇願するあずさだが、そんな頼みなど無益なのは明らかだった。
白衣を身にまとった美人マスターの無邪気な笑顔が全てを物語っている。
「じゃあ、雪歩ちゃん。今日もお家の門限まではたっぷり子作り……じゃなかった<マンツーマン研修>していってね」
そう告げたマスターは『研修室』のドアを閉めた。
ドアを閉めたにも関わらず、大きな雪歩の悲鳴はあずさの耳に否応なく届き続けた。
「なんだ、<研修室>は使用中だったのか……」
あずさ専任と自称している中年トレーナーは、先客が居たことに不満を漏らしている。
やがてひどく耳障りな放屁音と排泄音が『研修室』から聞こえてくるまで、そう時間はかからなかった。
「あらら、雪歩ちゃん。やっぱり研修室の中で粗相しちゃったわね……まぁ自分の便の掃除も研修のうちだけど」
マスターが話す間も延々と続く排泄音が、雪歩の壮絶な浣腸責めの酷さを物語っている。

「マスター。この女――あずさだっけ?コレって、お持ち帰りしてもいいよな?」
「構わないわ。でも、初めての経験なんだから、私も指導してあげないとね。同行させてもらうわ」
「オレはそれでもいいぜ。おい、あずさ。お前一人暮らしなんだろ?お前のマンションで<無料体験研修>するか?」
「いいわね。そうしましょう」
その会話が意味するのは、あずさの一人暮らしのマンションでこの男にレイプされることを示唆していた。
「え?そ、そんな…」
「記録撮影係はマスターの私が務めるわ。じゃあ、さっそく三人でいきましょうか」
あずさの意思など最初から無かったかのように、マスターとあずさトレーナーの二人で方針が決まった。

「ところであいつら、あのままでいいのか?」
研修室から漂ってくる悪臭に、鼻をつまみながらあずさのトレーナーはマスターに問いかけた。
「大丈夫、トレーナーはちゃんと雪歩ちゃんの門限には帰すはずよ、まだ3時間以上あるから、たっぷり研修できるわね」
彼女の言葉が事実ならば、雪歩はこれから3時間以上に渡って性的拷問を受けるということだろう。

「じゃあ、いくぜ。自宅で初体験させてやるからな。いい思い出を作ってやるよ」
ニヤニヤ笑う中年トレーナーに、あずさは心の底から恐怖を感じた。
「処女喪失は、一生に一度の体験なんだから、たっぷり仕込んでもらうのよ。ほらお願いの挨拶して」
眼鏡を外して、真眼を晒したマスターの瞳の力によって行動を促されたあずさは、精一杯の心をこめてこう言うのだった。
「あずさの運命……身も心もトレーナー様に捧げます。どうかよろしくおねがいします」
深く頭を下げ、自らの身を委ねる意思表示をする三浦あずさの瞳から一粒の涙が流れ落ちた。