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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
エルフの蜜壺 - 2chMCスレッド

エルフの蜜壺

蜜蜂で例えると分かり易い。
ある木に蜜蜂が巣を作ったとしよう。
それは余りにも高い位置にあり、枝葉によって巧妙に隠秘されている。
存在を知る敵は少ない。稀に気付き木によじ登る者が現れても、辿り着くまでに容易く駆逐されてしまう。
巣は繁栄し続け、蜜は常に零れ落ちんばかりだ。

しかし、果たして、それは永遠に続くのだろうか?
いくら自らが作り上げた蜜壺であっても、その恵みを分たない行為そのものが罪なのでは?

訪れは一瞬である。
溢れ出る蜜の匂いはいずれ地上にまで届き、抗い様のない天敵を呼んでしまう。
易々と木は倒され、蜜で満たされた壺は卑しい者共の下へ落ちるのだ。



ぐもっ。ぐもっ。

一匹の動物が深い森を駆けていた。

歪な生き物だ。
その体は人に近しいが、顔は獣にしか見えない。
この者はオークと呼ばれる。

その身体はいくつもの傷を負っているが、ほとんどが枝や根による物であった。
だが、肩に一本だけ矢が深く刺さっている。
その矢の主を恐れているのか、目は怯えきり、息は必要以上に荒い。

気のせいか、少し安堵が混じった様に見えた。
縄張りに入ったのだ。巣は目の前である。

刹那、オークの胸、心臓の位置に矢が刺さった。

少しして、女が姿を見せる。
断末魔を上げ、もがき苦しむオークには目もくれない。

女は美しかった。
森の中を駆け抜けたにも関わらず、体には汚れすら無い。
顔を見ると耳が目についた。細長い葉を縦に丸めたかの様に長く尖っている。

その足はオークが目指していた巣へ向かう。
巣を覗くと、そこには木の実や小動物の肉、光る石が集められていた。

数えきれない程繰り返されてきた狩りである。
オークは情欲があまりにも強い為、この耳長の女をみると野生の本能をも押さえ込み、その体を穢そうと襲い掛かる。
しかし成功する事は一度として無かった。
すぐに矢を放たれ、こうして自分の巣を教える事になり、溜め込んだ食料や宝を奪われるのだ。



森の奥。
それは太枝の上に建てられており、地表から見上げると木肌にしか見えない。
入り口の穴をくぐると、一瞬、魔法でも掛けられたのかと勘違いする。
外観よりも広い空間が広がる為だ。
床は大木の幹を切り取った物をそのまま用いているのだろう。
一見装飾に見えるそれは年輪であり、表面は綺麗に磨き上げられている。
葉を積み重ねて作られた屋根から漏れる光は柔らかく、木漏れ日の様であった。

そこに横たわる女が居た。
名匠が焼き上げた会心の白磁であっても、ここまでの白さは出ないのでは無いか。
そう思わせる程に肌は透き通っており、滑らかな曲線を描いていた。

顔は優しい。柳眉は少し八の字に近くなっている。
意識は無いにも関わらず、口角が上がっている為か微笑んでいる様に見える。人を包容する顔だ。

どのような遺伝子継承を行えば、これ程までに美しい生物が造られるのだろうか。
生物学に詳しい者であればまずそう考えるだろうが、これは人ではない。
エルフである。
非常に長命であるとされるが、それは誤りである。死ぬまで老いないのだ。

下から見てみようか。
素足は一切の歪みや汚れが見当たらない。日頃森を駆け回っているとは到底思えない。
触れずとも、その色艶から瑞々しく、そして赤子の様に柔らかいであろう事が予見出来てしまう。
足指は綺麗な曲線を描いて並んでいる。
踵や踝だけがほんのりと赤みを帯びている。

脚は連日の狩りで鍛えられており、鹿や羚羊の様に細く引き締まっている。
足首は不安を覚えるほどの幅しか無く、浮き出るアキレス腱が痛々しささえ感じさせる。
しかし、ふくら脛から膝、太ももへ至るにつれ、ようやく安心出来るほどの周長を得ていく。
そして腰でそれは急に大きく膨らみ、肉付く様になる。

この腰部と脚部の差異が、子を成す為に生きる『女』という性を否が応でも感じさせる。
最も、そこは絹の肌着で覆われており、その中を窺い知ることは出来ないが。

腹部はそれまでの膨らみから再び細くなる。

そして母性の象徴である双丘が姿を見せる。
女の呼吸によって生まれる僅かな振動からは大袈裟すぎる程、それは震えていた。

何故だろうか。
これが単なる半球であれば何も感じないはずだ。
表面を二本の指でほんの少し摘み上げ、そのまま形を整えた様な小さな膨みがあるだけで、男は目を離すことが出来なくなる。
突起はその周囲から徐々に色づき始め、先が薄いこげ茶色に染まる。その色すらも、口に含みたくなる欲求を助長させる。

球は様々に形を変える。
女が仰向けになれば重みに耐え切れず楕円に潰れ、その先端はより一層ふるふると揺れる。
横に寝そべれば、乳房の上に乗る片方が、そのさらさらとした表面を流れる様に滑り、双方が横に並ぶ少し手前で止まる。
それはより膨らみの全容を明らかにさせ、母性の象徴としての形を強調する。

だが、おかしい。
これでは痴女ではないか。

衣服を身にまとわず、寝具すら用いいない。
乳を曝け出し、細やかな下穿のみを身に付けて寝ていては、常日頃から男を誘い入れていると考えるのは道理である。
だが少し周りを見渡せば、それが彼女の意思による物では無い事が分かる。
女に掛けられていただろう毛布は何も無い床に被さっており、縫い直す事も出来ぬ程に破かれた寝衣が傍らに落ちている。

そして、未だ形を変え魅了する膨らみに、漸く手を伸ばす二つの影。

小鬼である。
インプとも呼ばれ、正しく生きる全ての種から忌み嫌われる生物。
何よりも嫌悪感を感じさせるのは、それが人と相似である点だ。
大きさは少し育った赤子程しかないが、その体は餓鬼の如く痩せており、炭の様に黒い。
にも関わらず、手足、頭は成人した大人並みであり、その歪さは最早狂気に近い。
顔も果たして容姿と呼べるのだろうか。
そう思わせるほどに凹凸が薄く、産毛すらない。
頬が痩け、目は腫れぼったい瞼で覆われている。鼻も二つの穴がそれと分かるのみだ。
見ただけで、初めて爬虫類のぬめりに触れた気色を想起させる。

インプがエルフの乳首を吸い始めた。
それは赤子の搾乳というより、前戯に近く、明らかに性欲を知る者が取る動きである。

エルフが長い睫毛を持ち上げる。翡翠石の様な双眸が現れ、自身の胸元にいる悪鬼を見た。
女ですら野を駆り、時には背丈よりも大きい獲物をも仕留める種族である。インプなど容易く払いのけられてしまうだろう。

にも関わらず、その手は優しくインプの頭に置かれた。
口には微笑。
子を見る母の顔であった。



ぴちゃぴちゃ。
幾許かの時間が経った。
悪鬼の舌はその突起を激しく舐め回す。何度も折られ、撫でられた為か、粒ははっきりとした尖りを見せていた。

それでもなお、母は赤子を優しく見つめている。
しかし、陰部を見れば変化は一目瞭然であった。
下穿はその中央が細長い楕円形に濡れており、それが吸水性の高い絹であった為に、見るものが切れ込みの形を知れるまでになっている。金色の茂みまで確認出来る。
インプの動きに沿う様に腰は痙攣する。
終に吸いきれなくなった膣液が次々と尻臀を伝って流れ落ち、床に新しい染み模様を生み出し始める。

部屋は分泌液による甘い匂いが立ち込めている。
その匂いにつられたのだろうか。新しく家に入り込む者が居た。

オークだ。
背は成人した男よりも少し小さい。だがその体は隆々とした肉に覆われている。
先ほどまでの小鬼と比べると、嫌悪は薄いかもしれない。
しかし体は人だが、顔は巨大な鼠そのものである。それも毛のない溝鼠に。
耳は小さく、血走った目は獰猛さを物語る。
体の前面は人と大差ないが、背には長い針の様な毛が隙間なく生えている。鼠と人の異種交配と言われれば誰もが信じるだろう。
そして股部の中心には体と不揃いな程大きな陰茎が猛っていた。

先ほどまで夢中で身体を弄んでいた二匹の小鬼は、きぃ、という鳴き声と共に部屋の隅に走り去ってしまった。
突然の我が子の失踪。しかしすぐに、母は存在を忘れてしまった様だ。
そしてその眼差しは鼠鬼に向けられる。変わらない愛情の面持ちのままに。

エルフは膝を立て、受け入れる意思を示す様に足を開く。
オークは歩み寄るとそのごつごつとした手で、既に機能を果たしていない布を引きちぎる。
蕾は既に開ききっていた。隙間から覗く花びらもすっかりふやけており、拒む事をしない証明となっている。

次の瞬間にはオークの陰茎が貫いた。
エルフは歓喜の嘆息を漏らす。
母としての顔は消え去り、そこにはこれから子を成そうと試みる、女の情欲に満ちた表情に変わっている。
部屋の隅。
横たわり、両手を挙げたまま寝そべる二つの白。
その風貌は瓜二つであり、加えて同じ体勢でいる為に、そこに鏡があるのではないかと錯覚してしまう。
更に良く観察してみると、その顔はどこか見覚えがある事に気付く。
そう、先ほどのエルフである。彼女らは母娘なのだ。

お母様。目をお覚ましください。
それ以上の声が出せないのか、囁く様に二人は呟き続ける。
単に眠りから、という訳ではないだろう。
オークにしがみ付き、あまつさえ鼠鬼の動きに合わせ腰を浮かす母に対し、娘らが何らかに取り憑かれたと考えるのも無理はない。

だが。
この娘達も犯されているのだ。
母の乳を吸っていた二匹のインプは娘に標的を変えていた。

オークに比べると小さく細い陽物であるが、娘達には丁度良かった。

娘達も母に負けず劣らず美しい。
狩りの経験が乏しいのか、その脚は母親ほどに洗練されてはいないが、ふくよかさを感じさせるそれは、母が捨て去った幼さを未だ持っている証でもある。
体つきもさほど起伏に富む訳でも無い。
だが、その肉付きと、触れれば吸い付きそうな肌は、二人が大切にされ、健やかに育てられた事が伺える。
娘らの未発達な胸では満足出来ないのか、インプはその身体を余すことなく舌で舐め回す。

そして、血の通った身体とは対照に、顔は絶望に満ち青ざめていた。
インプの陰茎が、二人の貞操を同時に奪った為だ。
相当に痛いであろう。秘所からは赤い血が、母が出し続けている膣液の様に止め処なく流れている。
にも関わらず娘達は挙げた両手を下げる事も叶わないばかりか、痛みで身を捩らせる行為も許されない。
特に縛る物もないにも関わらず。それはさながら蜘蛛毒によって身動きを封じられた餌に見えた。

母娘はいつしか競い合うかの如く身を震わせていた。

母は、既に数度オークの子種を身に受け入れていたが、色欲が収まる様子は露も無く、再び営みを重ねている。
より深く受け入れる為に、床に手をつき、腰を高く持ち上げる姿勢を取っている。
あれほど情欲を誘っていた乳房は忘れ去られたのか、床にへばりつくように押し付けられる。
代わりに臀部が鼠鬼の欲望を駆る。
オークが腰を打ち付ける度に音を立てて打ち震えるそれは、先ほどの高尚さを微塵も感じさせず、下品であり、浅ましさに対する仕置をされている様にも見える。
時折肛門にオークが指を入れると、母は嬌声を上げより一層尻を突き出した。

娘らは先ほどまでの涙が嘘のように退き、今では熱を持った顔でインプの悪戯に耐えている。
インプの舌は完全に彼女らのツボを理解していた。
片方は臍の穴、乳首、鎖骨の溝。
片方は腋、首筋、耳の穴。
肌は唾液を十分に吸ってしまった為にふやけきっている。
そして陰部。あれほど流れていた血は、今では床に染み付いた物しか残っていない。
新たに分泌された液で洗い流された為だ。徐々に溢れる量が増え、より母に近付く。
拒否の表れであった蕾も、今では花弁が見え隠れするまでになっている。

三人の吐息は甘く、荒く。
いつしか一つの家族から、ただそこに居合わせた3匹の牝に変わっていた。


――果たして、家の真下の太枝にいる、首が折れたエルフの遺体に気付くのか。



幾つかの樹を通り過ぎ、一際大きい大木の上に、それに見合うだけの大きさの家がある。
十、いや二十は優に入れるだろう。外壁には特別を表す模様が描かれている。

その家の中央に、一人のエルフが膝を付いた状態で居た。
彼女は狩りの装備をしていた。
服は深緑に染められた麻であり、身動きをしやすくする為に露出は大きい。
そして相当に使い込まれたであろう弓を構え、床に積まれた矢を一つ手に取った。

「オーク共め。女一人では敵うとでも考えたか」
そう罵りながら矢を放つ。
ただでさえ家の中、それも至近距離である。

矢は瞬きすら与えずに相手に刺さった。
男のエルフの眉間に。

「糞っ。何故誰も来ない。男共はどうした」
部屋にはエルフしか居ない。
男のエルフらは、まるで夢遊病に冒されたかの様に虚空を見つめ、ただ立っている。

「父上っ。御無事でしょうか。御返事をっ」
そう言って矢を放った相手は、高い品格とそれに見合う衣装に身を包んでいた。
少しして、彼女を除いた全てのエルフが息絶えた。
それでも女は矢を放つ事を止めない。まるで見えない敵がいるかのようにその目は狙いを定め、何もない壁に矢が立った。
当然の如く矢は尽きる。女はそれでも観念をせず、隙を見せずに辺りを見回す。

その時、家に侵入する者がいた。
本当のオークだ。

女の双眸が鼠鬼を見据える。
そして即座に動き出した。
女とオークの体格は比べるまでもない。腕の太さだけでも優に倍はある。
それでも怯む素振りすら見せなかった。

しかし、女はオークの元へ向かった訳ではなかった。
「甘く見るんじゃねえぞ。矢がなくとも武器はある」
女は服を脱ぎ始めた。
元々布地の少ない事もあり、あっという間だった。
身にまとう物は一切なくなり、生まれたままの姿が露わになる。

それは一張の弓を思わせた。
どれだけの狩りを繰り返したのか。その脚は全ての無駄がそぎ落とされている。
足は全てのエルフで共通なのか、やはり角が少しも見当たらず、柔らかさを持っている。
ただし先ほどのエルフの母親と比べると少し小さく、そして足指は長い。

臀部は未だ子を産んだ事がない為か成熟しきっておらず、些か細い。
だが、脚の細さと比べるとやはり大きい。
股には一筋の切れ込みが入っており、そこが秘所であると分かる。その切れ込みの周囲は少し盛り上がっており、そして恥じらいの肌に近い淡い紅色をしている。
尻臀は充分に厚いが、すらりと引き締まっている。

背中の流線は再現出来ないだろう。
まるで計算され尽くしたかのように見る物を魅了する。
そして、その流れに僅かに逆らうようにして肩甲骨が付いており、その囁かな尖りは不思議と性的な欲を沸かせる。

そして乳房。
その体がどれだけ鍛え引き締められても、ここだけは変えようがなかったのだろう。
やや不釣り合いなほどに大きい。
だが、生来の気の強さを示すかのように、少しもその重みによる垂れは無く、乳首ですら上を向いている。

その女を見て、オークが欲情しない筈がない。一物は立ち上がる。
しかし、妙であった。獰猛な鼠鬼が襲いかかる事は無く、ただ静かに様子を見ている。



女はオークに近づくと跪いた。
そしてその張りのある胸で鼠鬼の陰茎を挟み込む。
「ちくしょう」
一度悪態を吐くと、女は胸を動かす。
手淫に比べると動きは遅い。だが弾力のある胸は陰茎の形に合わせてへこむと、その分だけどこかが膨れる。
女が両脇から手で挟む事や、肉棒の位置に合わせ千変万化に変化する乳房にオークは目を奪われていた。
上を向いている為に誘われているのかと思ったのか、オークは指の腹でエルフの乳首を撫でた。
驚きか。むず痒さか。恐らく両方だろう。エルフの顔が真っ赤に染まる。
だが、それでも自分の行為に疑問を抱いていないのか、その動きは止まらなかった。
女は顔を近付けた。
相当に臭いのか、顔を顰める。しかし、意を決すると舌でちろちろと舐め始めた。
陰茎は更に硬く大きくなった。

オークは突然仰向けに寝転んだ。
そして女の両足首を掴むと、転ばせ、後方に引っ張り上げる。
女は戸惑ったが、すぐに意図に気付いた。
目前にオークの男根があった為だ。

女は劣勢を強いられていた。
オークは顔が大きい為、舌も人の倍はある。
それが、膣内を味わうかのように蠢く。
威勢の良さは見る影も無く、時折抑えきれない嬌声を漏らす様になった。
それでも諦める事はしないのか、決死の形相で抵抗する。オークの陰茎を咥えるという形で。

だが、それも虚しい抵抗であった。一際高い喘ぎ声を上げると、女は仰け反る。
それから少しして、女の秘所からやや黄色味がかかった透明の液が流れ始めた。
当然舌を突き入れているオークの顔にかかったが、まるで意に介さないとばかりに賞味を続ける。
流石の女も自分の行為に恥じらいを覚えたのか、或いは達しても続く行為に耐えきれなくなったのか、男根から口を外し、顔を突っ伏す様になった。

そうして、ようやく営みが始まった。
女は壁に手を付き、片足で立つ様な姿勢になっていた。
もう片方の足はオークによって持ち上げられている。

オークが腰を打ち据える。
ずぶり。双方が十分に濡れていた為か、湿った音が鳴った。
先ほどまでの奇妙な大人しさを捨て、オークは猛りを露わにした。
女を壁に叩きつけるかの如く腰を当てる。
痛みを堪えるかの様に女は歯を食いしばり、腕で衝撃を殺す。
だが片足では到底堪えきれなかったのだろう。体は徐々に下がり、膝をつくようになった。
最後には両手をつき、片足を上げるという、犬が小便をする時の様な姿勢になった。
支える物が無くなった乳房は、賤しい程に激しく揺れる。
それでも女は耐え忍ぶ。
オークが果てるのが先か、女が諦めるのが先か。

勝負は女の勝ちであった。
一瞬、オークの動きが止まっただけに見えたが、どろどろとした液体が肉壷から漏れ出る事でそれが分かった。
そして女に変化が現れた。

突然辺りを見回し始めたのである。
まるで夢から覚め、起きた刹那の様に。
そして自身の取っている姿勢と、足首を掴まれ、オークに陵辱されている状況を知ると、女は暴れ出した。
全ては遅すぎた。
力の限り抵抗している様子であったが、それは単に消耗を激しくするだけであった。

終いには鼠鬼を跳ね除ける力はおろか、這いずる体力さえ残らなかった様だ。
オークは抗いが止んだ事を知ると、両の太腿を掴む様な体位を取り、力任せに腰を打ち付け始める。
女は体を起こす事すら出来ず、辛うじて肘で支えるのみとなったが、それも止め、何もしなくなった。

頭を逆さまにされ、反転した視界の中、ようやく家内に散らばる死屍に気付いたのだろう。
女は遂に涙を流した。



夢魔という存在を知るものは恐らく居ないだろう。
しかし、世界中に存在し、その数は無限とも言える。
何故誰も知らないのか。それは世界とは少しずれた軸、夢の中で生きている為だ。
夢魔は生物の情欲を食べる。
通常、雌雄が一度営みを終えると熱は冷めるが、それは夢魔が食べきってしまったからだ。

夢魔は相手が望む夢を見せる事が出来る。

例えば自慰の際に浮かべる妄想。これは夢魔が見せている。
ただし自慰では得られる色欲が少ないため、大抵の場合一匹しか憑かない。

一組の雌雄に数十の夢魔が憑く事がある。
これが恋だ。ある規模の夢魔が集まると、その夢は感情を抱かせる事が出来るのだ。

稀に数百の夢魔が集まる事がある。それはサバトなどの呼ばれ方をされ、複数の牡と牝が入り乱れる。

だが、本当に稀であるが、それ以上の夢魔が一箇所に集まる現象が起こる。
その際、見せられる夢は誰の望む物でも無い。
彼らを隅々まで見、観察した夢魔自身が、最も適した夢を選ぶのだ。



エルフの家は木の上にある為、村は一見するとただの森にしか見えない。
しかし一箇所だけ、あえて木を切り倒し、均した所がある。
広場である。エルフ達の主な交流場所であり、憩いの場としても用いられる。
だが、元はある催しの為に作られた。

祭りだ。

広場には数十のエルフの雌が集まっていた。
そして、それよりも少し多くの悪鬼共も。

大人のエルフ達はとても朗らかに談笑している。幼いエルフらは例外なく泣いている。
エルフの親たちは子を後ろから抱きかかえ、脚を開かせ共に座っている。
またしても子供達は動けないのか、咽びながらも大人しい。

始まりは子供らからであった。インプ達が我先と襲いかかり、まだ閉じている裂け目に陰茎をあてがう。
一際その表情が固くなる。しかし、大人は単なる通過儀礼としか感じていないのか、僅かに哀れみながらも、より上手く挿入出来るように幇助する。
そして次々と処女膜が破られる。出血は様々であった。
子供らは泣き声を上げることは許されていないのか、ただ大粒の涙を流し続ける。
数度の往復を繰り返し、小鬼が上手く交接が始められる様になると、大人は子を優しく地に寝かせる。

それまで黙視するのみであったオークらが動き出した。
そして対を作る。女は皆、色付いた笑顔だ。
中には二匹のオークの相手をする者や、あぶれたインプが乳房にぶら下がっている者がもいたが。
前戯は様々であった。手淫する者、乳で楽しませる者。同時に自らのほとも備える。オークの顔に腰を下ろしている者もいる。
そうしてまぐわいが始まる。大抵の者は変わらず好色の念を浮かべていたが、突如として悲鳴を上げる者もいた。
恐らく男を知らなかったのだろう。破瓜の痛みで夢から覚めたのか、全てを忘却したかの様に怯え、嘆き始める。
だが、力強いオークを振り解く事は不可能であった。ただ情交から強姦へ変わっただけである。
他のエルフはまるで興味が無い様子であった。

そして。
すっかり皆が夢の中だ。
あれほど泣き叫んでいた者も今では嬉しそうな、艶やかな声を上げている。
もはや相手など決まってはいない。繋がっては離れ、別れては重なる。
美しいエルフも、醜い悪鬼も、ここではただの個になった。どろどろに混ざり合い一つになる。
誰もかれもが楽しそうだ。それは子供のたわむれにも似ていた。



四季が一巡りした。

とある家。一つの家族が居た。
「見て下さいお母様。弟が遂に私を貫けるようになりました」
若いエルフの娘が、小さな鼠鬼を抱き喜びの声を上げた。

「ずるいです姉様。私も私も」
そう駄々を捏ねるのは、先の娘と瓜二つのエルフ。

非常に確率は低いが、悪鬼の子をエルフが孕む事がある。もっとも、その子はただの悪鬼であるが。
家族はその子を大切に育てていた。

その家族では、団欒と性愛は同義の様だ。

妹は弟とまぐわう姉を後ろから抱き抱えるようにして、自身の腰の上に載せている。
そして意地の悪い笑みを浮かべ、陰核をつまみ上げる。
姉は甲高い喘ぎ声を上げた。

弟はやはり成熟仕切っていない為か、陰茎はインプよりもやや小さい程度のものしかない。
しかし、本能からか一心不乱に腰を振っている。
妹はその様子をみると、明らかに悔しそうな顔をしていた。

両親もこれから営みを始めようとしていた。
母は夫となったオークに跨っている。陰茎と手に取ると陰裂にあてがった。
そして子供らの様子を見て、オークと母は顔を見合わせる。
言葉を交わす事は出来ないが、思う所は同じだろう。
母は腰を下ろすと、じっくりと味わうかのように体を揺らす。
そして前かがみになると、オークのげっ歯類に似た唇に優しく口付ける。



その広々とした部屋で、女は目を覚ました。
周りにエルフは居ない。ただ、悪鬼らが占拠していた。
別段特別な光景でも無いのか、女は身を起こす。
だが、一匹の悪鬼を目にすると態度が変わった。

女エルフは人生で初めての恋をしていた。
夢魔の見せる夢には限界が無いのか。
それは一匹の老インプに対してだ。

激しい恋であった。
きっかけは分からない。というより、無いのだろう。
本来であれば忌避される醜悪な顔も、女にとってはどう映っているのか。
目を盗んでは覗き見ている。

エルフは積極的に奉仕をし、会話は出来ぬとも身振り手振りでアプローチを繰り返した。
その甲斐あってか、二人は同じ床を共にするまでになっている。

だが、老インプは――小鬼でなければの話だが――異性に魅了されるだけの度量を持ち合わせていた。
たとえ女が他のインプや、オークにさえ犯されていても気に留める素振りすら見せない。
独占する事の弱さ、卑しさを知っているのだ。

今日は十匹のインプに犯されいた。
恋する老インプに狭量さを知られたくないのだろう。
腋を舐めまわされ、乳房を弄ばれ、おもむろに陰核をつまみ上げられても一切の抵抗をしなかった。
インプらも既に女の身体は知り尽くしていた。これは遊びなのだ。
例えば足指。指を咥え、付け根の方をちろちろと舐めると、女は面白いくらい脚を震わせた。
例えば肛門。上手く油断しているタイミングで舌を差し入れると、当たりの証として艶のある声を上げる。
どれだけ玩具にされても、女はじっとしていた。
せめて老インプの前で淫らな様子は見せない様にと我慢し続ける。
だがそれも虚しく、インプらが飽きるまで何度か昇天した様子であった。


夜。つがいの娯しみの時間だ。
女は老インプの陰茎を舐めている。
相当に嬉しいのか破顔してしまっている。
背後から見ると、それは赤子に跪いている様にも見えた。

老いた小鬼は単なる性交に飽きているらしい。日々趣向が変わる。
女は胡座の様な姿勢で、インプに向かい合わせになって接近していた。
そして両の足の裏を合わせている。だが、間には陰茎があった。
足で楽しませろという要求に応えた結果である。
エルフの体は柔らかく、両者の身体は拳二つほどの距離しか開いていない。
秘所の上にはインプの一物が乗っている。
女は困り果てた様子であった。
足指で撫でさすったり、両足の土踏まずで挟み、擦ったりしているものの、ちらちらと老インプを覗き見ている。
インプの方はと言うと、その様態そのものが娯楽であるのか、楽しそうであった。
女は飽きられぬ為に、様々に思案し試み続けた。

最後はいつもと変わらない。
インプが女にしがみつき、腰を振る。
顔は丁度女の乳房のあたりに来る。両の手でそれを掴み、片方の粒を吸う。

老インプは女の身体を全身で娯しんでいた。

女は、初めて赤子がお乳を吸えた時の様に、我が子のやんちゃを許す母の様に、少し困ったような、それでいて慈愛に満ちた面持ちで見、手を優しく頭に添えるのであった。



エルフと悪鬼が住まう、この奇妙な集落はいつまで続くのか。
始まりから終わりまで見届けられる者は彼らの中にはいないだろう。
しかし、一つだけ確かな事がある。

蜜が溢れ出るのと同じように、枯れ果てる日も訪れる。
この神の悪戯にも思える怪事も、何の事はない、遥か昔から繰り返される事象なのだ。