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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
ショタおね - 2chMCスレッド | 彩民のMC小説

ショタおね

外の熱気が流れ込まないように、僕はすぐさま玄関の扉を閉めた。
貸してもらっている合鍵をポケットに入れ、額から流れ落ちる汗をシャツの袖で拭う。
玄関には靴が二足あった。
ひとつは親友の将大ので、左のは天地がひっくり返り、右のなんて靴箱の方へと放られていた。
もうひとつは女性物の革靴で、こちらはきちんと並べられている。そういえば、美代さんもそろそろ夏休みに入るって言ってたな。
「……ショウタのやつ、また怒られるぞ」
美代さんは美人で優しいのだけど、弟である将大に対してだけは人が変わったように厳しい。共働きで親があまり家に居ないぶん、代わりに躾けているのだと前に言っていた。
親友が怒られる姿を見るのも嫌なので、自分の靴を脱ぐのと一緒に、将大の靴も綺麗に並べておく。まあ、こんなことをしたって、将大が怒られる原因は他にもいっぱいあるのだけど。
玄関に上がると早速、床の上に洋服が脱ぎ散らかされていた。いくら暑いからって、こんなところで脱がないでも。
将大の部屋に向かいながら、点々と落ちている服を拾っていく。ふと、違和感を感じた。
「……あれ?」
将大って、こんな白いワイシャツ持ってたっけ。
ボタンが付いてる服が嫌いな将大が、こんなのを着るとは思えない。そして注目し始めると、サイズもおかしい気がしてくる。
階段の途中に、また落ちていた。それを拾い上げて、ようやく気付く。
「これって、美代さんの……」
このチェックのスカートには見覚えがある。美代さんが通う学校の制服だ。
本当の持ち主が分かった途端、僕の両手いっぱいに抱えられている衣服から、ほのかに甘い匂いが香ってくるように感じられた。
二階の廊下。手前が将大の部屋で、奥が美代さんの部屋。将大の部屋の前で立ち止まって、どうしたものかと思い悩む。
「おい、まだかよー!」
とつぜん、声と同時にドアが勢いよく開け放たれた。思わずのけぞってしまい、その場にコケてしりもちをつく。鈍い痛みに襲われた。
「ったた……」
「なんだ、そこまで来てたのか。ほら、はやくデュエルしようぜ」
悪びれる風もなく、将大は早く部屋に入るようにと急かしてくる。でも、僕は立つことができなかった。
お尻がじんじんと痛んで、直前までなにを悩んでいたのかも忘れてしまっていた。痛みに歪んだ僕の表情を見ているうちに、将大の顔にも焦りの色が出てくる。
「ご、ごめんって。ちょっと転んだだけだろ?」
「将大、なにしてるの?」
奥の部屋のドアが開く。美代さんの声だ。
大丈夫だよ、ちょっと痛むだけ。そう答えて、ふたりに心配を掛けないために、声のする方へと目線を上げる。そこには、下着姿の美代さんがいた。
「……え?」
あまりにも堂々としているので、そういう部屋着なのかと疑いたくなる。でも、ピンク色でフリルがあしらわれたそれは、どう見ても下着でしかなかった。
痛みのことなんか忘れて唖然としている僕の傍に、ゆっくりと美代さんが歩み寄ってくる。
「大丈夫? 腫れたりしてない?」
僕がドアに頭をぶつけたと勘違いしたのだろう。美代さんの細い指が、僕の額を優しく撫で始めた。
それと同時に、美代さんの胸が僕の視界のほとんどを埋め尽くす。肌に薄っすらと浮かぶ汗。普段なら服が見えるはずの場所では、大きなおっぱいが揺れている。
「なんで、なんでそんな恰好なの。下着姿で、いつもショウタのことそれで叱ってるのに……」
目の前の光景に圧倒されながらも、なんとか疑問を口にすることができた。将大の家には毎日のように遊びに来るけど、こんな美代さん見たことない。
頭をぶつけたのは、美代さんの方なんじゃないか。僕の言葉に思い当たる節がなにもなかったのか、美代さんは首を傾げて心配そうな目で僕を見つめる。
「洋介くん、ほんとに平気なの? 『帰ってすぐ服を脱いで、そのまま家を歩き回るのは普通のこと』でしょう?」
なんだそれ。今までと言ってることがまるで違う。
説明を求めて、そして美代さんの恰好を直視していられなくなって、将大の方に目を移す。僕の視線に気付いた将大は、楽しげな笑みを浮かべて語り始めた。
「昨日さ、ねえちゃんに催眠術かけたんだよ。こないだテレビでやってたろ? あの、タコイカの名取が鳩になってどっか飛んでくヤツ。あ、そういやアレ見た? 名取の新ネタでさあ」
話が脱線していく。確かにアレは面白かったけど、それよりも、
「催眠術って、どういうこと?」
「え、ああ、それね」
「将大ってば、まだそんなこと言ってるの? 付き合ってあげたけど、失敗してたじゃない」
美代さんの言葉を聞いて、将大はおなかを抱えて笑い始めた。その失礼な態度を美代さんが咎めるものの、あの恰好ではいつもの凄みがない。
なんだかよくわからないけど、将大が美代さんに催眠術をかけたらしい。そして、その成否は見ての通り。
「笑ってないで話をちゃんと聞きなさい! もう、さっきから何がそんなにおかしいの」
美代さんが自分の恰好と将大の恰好を見比べ始める。どこも違わないけど、どっちもおかしい。
どうやら今の美代さんは、催眠術にかかっていたときの将大の言葉を真に受けて行動しているようだった。きっと、自分の行いを正当化しようとしたのだろう。
「……ああ、そういうこと。人が間違えてたからって、そんなにおかしい?」
ようやく自分の異常さに気づいたのか、美代さんが将大をじっとり睨み付ける。僕は慌てて、床に散乱した制服をかき集め、美代さんの方へと差し出した。
「ほら、こうすれば普通よね?」
背中に回された手が何かを弾くと、胸を覆っていたブラジャーがするりと床に落ちた。柔らかなおっぱいの全貌と、その先端の乳首があらわになる。
確かに将大はブラジャーを付けていない。でも、それは男だからだ。そんなことも分からなくなってるなんて。
クラスの女子のとは明らかに違う、美代さんのおっぱい。解放感があるのか、心なしか美代さんの顔が緩んでいる。それでも恥ずかしがる様子は微塵もない。
「くはっ、はははっ! そ、そうそう、それで普通だよ。ねえちゃん」
「……今は友達が来てるからこのくらいにしておくけど。洋介くんが帰ったら、また説教だから」
「えっ!? なあ、ヨースケ、今日泊まってかない?」
無意識のうちに、僕は頷いていた。将大がガッツポーズを取って自分の部屋に逃げていく。
美代さんがため息を漏らすと、その身体の動きに合わせて自由になったおっぱいが弾む。
「ほんとに、いいの? うちは大丈夫だけど、洋介くんのおうちの人は……」
「だ、だいじょうぶ! 大丈夫だから!」
自分がなにを喋っているか、自分でも分からない。とにかく必死になって、泊まっても問題ないということを伝える。
これまでにも何度かお世話になったことがあったから、すぐに美代さんは納得してくれた。部屋に戻っていく美代さんを見送って、僕は立ち上がる。
もうお尻なんて痛くない。将大はデッキをシャッフルしながら僕のことを待っていた。悪いけど、そんなことしてる場合じゃないんだ。
「僕に、催眠術を教えて!」
隣にある部屋の扉と見た目は同じなのに、とんでもなく緊張してしまう。
ノックをすると「どうぞ」と優しい声が返ってきた。ドアノブを握る手のひらに汗がにじむ。

「どうしたの?」

勉強机に向かっていた美代さんが、椅子を引いてこちらに振り向いた。
薄手のシャツを身に着けている。部屋着に着替えたということは、暗示が解けているのだろうか。
けど、それだったらもっと取り乱している気がする。都合のいい考え方だけど、しぜんと戻ったのかな。

「えっと――」

そこで僕は言葉に詰まってしまった。
催眠術のやり方は教わったけど、そこに至るまでの部分はまったく考えていなかった。
今からなんて言うか決めようとしても、沈黙が続いて不審がられるだけだ。だったら単刀直入に、

「――僕も、催眠術を覚えたんだ。だから、試してもいい?」

そう頼んでみる。
僕の言葉を聞いた美代さんは、困ったような表情でちいさくため息を漏らした。

「将大ってば、洋介くんにまで……」
「じゃあ、まずはベッドに寝て、それから僕の言葉をしっかり聞いてね」

返事を聞かずに話を強引に進めてしまう。元から美代さんには流されがちなところがある。
そういう性格も、催眠術のかかりやすさに影響してるのかもしれない。
立ち上がった美代さんは、ベッドの淵に腰かけ、そのまま横になった。

「終わったら起こしてね。将大のときはぐっすり寝ちゃって……。眠りを催すって意味では、成功なのかもしれないけど」
「うん、わかった」

将大から教わった催眠術のメモを足元に置き、あらためて手順を確認する。
いざ始めようとすると、横たわっている美代さんと目が合う。

「私、催眠術なんてかからないから。失敗しても落ち込まないでね?」

どのくらい時間が経っただろうか。
手のひらの汗は乾ききり、緊張が続いたせいで喉もカラカラに渇いている。

美代さんはベッドに横になったまま、じっと天井の方向を見つめていた。
焦点は天井ではなく、なにもない空間に合わさっていて、瞳からは輝きが失われている。
規則正しく深呼吸をするたびに胸が上下するので、意識がそちらに向いてしまいそうだった。

「……どうしよう」

おそらく成功したのだと思う。
けれども、誤算があった。

催眠状態に入ってからも、僕が口にする暗示を美代さんが受け入れることはなかった。
僕がなにを言っても、首を横に振ることもせず、ただ黙っているだけ。
そういえば、さっき将大が言ってたっけ。鳩になれとか猿の真似しろとか、そういうのはダメだったって。
将大は催眠術をかけたとき、まず最初に『弟がなにをしても怒らないで受け入れるように』と暗示を施したらしい。
でも、それだと漠然としすぎていて、あまり効果がなさそうだったとも教えてくれた。
そのあと将大は、自分の普段の行いをひとつひとつ、思いつく限りのことを美代さんに受け入れさせていった。
そうして、美代さんは弟の行動を受け入れ、自分の行動として反映させるようになったのだ。

だから、将大がやるようなことじゃないと、新しい暗示として受け入れてくれなくなっているのかもしれない。
親友とのやり取りを思い出してみるけど、いつもバカをしてばかりで、真似させてみたい行動は浮かばない。
美代さんが鼻をほじってるところとか、おならをして匂いを嗅いでるところとかは、あまり見たくなかった。
どうやら僕がしたいことは、将大みたいに美代さんを指さして笑うことではないみたいだ。

「美代さん、『ショウタみたいにシャツを脱いでみて』」

起こしてみたら失敗していたのでは困るので、とりあえずこの状態のまま、前置きを付け加えた簡単な指示をしてみる。
すると、今まで無反応だったのが嘘のように、美代さんは手をついて身体を起こした。

ベッドの脇で立ち上がっても、やはりその両目は虚ろなままだ。倒れないかと心配になる。
身長の差があるのと、僕が膝立ちなので、美代さんを下から見上げるような位置関係。
とりあえず、これが確認できたら起こしてあげようかな。
自分がどうしたいのか。ちゃんと考えた方がよさそうだ。

そんなことを考えながら観察していると、美代さんの両手がシャツの裾を掴んだ。
そしてそのまま、

「んっ」

一気に腕を上げ、シャツを乱暴に脱ごうとする。
胸のところで引っかかり、おっぱいが身体に押し付けられて形が歪む。
よく見ると、ブラジャーをつけていない。催眠術の影響なのか、それとも普段からこうなのか。
ぐいぐいと腕を掲げて身体をよじらせていると、ようやくシャツが胸から抜け、勢いよくおっぱいが出てきた。

今度は顎のところで引っかかったのだろう。顔をシャツで覆ってもがいている。
その様子は、たしかに将大の脱ぎ方にそっくりだった。脱いでから首を振るところまで再現している。
長い黒髪がふわりと広がり、裏返しで丸まったシャツがベッドの上に放り投げられた。

「……」

スイッチがオフになったロボットみたく、ぴたりと美代さんの動きが止まる。
一緒になって、僕の動きも止まってしまっていた。おっぱいが激しく揺れ動く様子が目に焼き付いている。
次は、起こすんだっけ。違う。次は、そうだ。

「ねえ、もっかい服を着て、また『ショウタみたく――』」

暗示のために親友の名前を口にしたことで、心の中を塗りつぶしていた感情が薄らいでいくのを感じた。
なにやってるんだ、僕は。将大のお姉さんで、美代さんで、オモチャみたいに遊ぼうとするなんて。

葛藤する僕なんか眼中にない様子で、シャツを拾い上げた美代さんが着替え始めた。
将大みたいにもう一度服を着て、という指示で伝わったのかもしれない。
さっきは分からなかったけど、こうやって意識して見ると、シャツの胸のところには微かにふたつの突起が浮かんでいる。

「……『ショウタが親友の僕とすることを、美代さんが同じようにするのは当然のこと』」

これだと大雑把すぎて、ちゃんとした暗示にはならないだろう。
それに、僕たちのやり取りを美代さんがすべて把握してるわけではないから、あまり意味がないかもしれない。

でも、この曖昧さがちょうどいい。
今の美代さんはなんでもしてくれるけど、それは本当は嫌なことも含まれてるはずだ。
この暗示なら、美代さんがそこまで嫌だと思ってないことを実行してくれると思う。

最後に、この状態に戻すためのキーワードを埋め込んだ。
僕たちの催眠術のせいで美代さんになにかトラブルが起きたときに、すぐに解除できるようにしておかないといけない。
これも将大の素行を絡めないとダメで、怒られたらすぐ態度を変えるみたいに、なんて言葉を選ぶ必要があった。



「……んぅ、もう終わったの?」

眼を擦りながら起き上がり、壁の掛時計を見る。
体感では数分くらいの出来事だったけど、けっこう寝てしまっていたらしい。
将大もだけど、寝ちゃったなら諦めてすぐに起こしてくれればいいのに。

「うん、試させてくれてどうもありがとう」

感謝の言葉を口にされると、私が悪いというわけではないのだけど、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
催眠術なんて、できるわけないのに。それも、年端もいかない子供になんて、不可能に決まってる。
まあ、自分に特別な能力があると思い込んじゃうのは可愛らしいけど。

仮に本物の催眠があったとしても、それに掛かるのは弟のような馬鹿だけだろう。
掛かったら将大レベルということになってしまう。

「えっと、僕、もうショウタの部屋に戻るね。そろそろデッキも組み終わってると思うし」
「あ、ちょっと待って」

立ち上がった洋介くんを見て、思わず呼び止めてしまう。あれ、どうして声を掛けたんだろう。
ああ、そっか。冷房の効いた部屋で寝てたから、身体が冷えちゃって、

「一緒にトイレ行こう?」

普通の流れで誘ったはずなのに、洋介くんは明らかに狼狽えていた。
あれ、『親友とトイレに一緒に行くなんて当然のこと』のはずなのに。私、おかしいこと言ってないよね。

「ほら、行こ」「えっ? 一緒にって、どういう……」

手を取って、廊下まで引っ張っていく。
部屋から出ると、少し室温が上がったように感じる。それでも、外と比べればずっと涼しい。
うちの家のトイレは広い方だけど、ふたりで入るとさすがに手狭になってしまう。
でも、一緒に来たのに廊下で待ってもらうなんて、おかしなことはできない。

いつもの学校のときと違って、いや洋介くんが親友なのは違わないけど、彼は男の子だから。
一緒にするなら、こうかな。

「美代さん!? なに、してるの……?」

ルームウェアのショートパンツを下ろし、そのままショーツも足首まで引き下げる。
高さを合わせるために脚を開けば、そのまま軽く膝を曲げて股間を突き出す体勢になった。
見たのはずっと前だけど、将大はこんな風にしてたよね。

「どうしたの? 『親友と一緒にするのは当然』だし、『立ったままおしっこして、周りに飛び散っても構わない』でしょ?」

便器の横に構えて、もう一方の側面で洋介くんが一緒にできるスペースを設けているけど、一向に構える気配がない。
彼には尿意がなかったのなら、誘ったのは悪かったかな。
前に、便器に座って用を足さないせいでトイレを汚してしまう弟を叱った気もするが、それは何かの勘違いだろう。
だって、こうするのが普通のはずなんだから。

「ふう」と息を吐くと、溜まっていたおしっこが溢れてきた。
我慢していたぶん、解放感があって心地よい。

「ダメだって、美代さん。ほら、足元にかかってる……」
「もう、そんなの……。あとで拭けばいいでしょ?」

下腹部に力を込めると飛び過ぎてしまうし、気を抜けば便器に入らないし、どうにも加減が難しい。
尿道からチューブでも伸びていて、それに手を添えて方向を調整できたら便利なんだけど。

「っはぁ……」

ようやく出し切って、口から声が漏れ出た。
洋介くんはトイレットペーパーを手にして、便器や床に飛び散った私の尿を掃除している。
その手が、私のふくらはぎに触れた。太ももを伝ってそこまで汚していたらしい。

「やっぱり、いちど暗示をまっさらにした方がいいのかな。予想外のことが起こりすぎだよ……」

なにか呟いているが、足下でしゃがんでいるので、はっきりとは聞こえない。
ここまで掃除させるのは気が引けるけど、親友の間柄ならあり、なのかな。

膝まで上ってきた指先が、そのまま伝って内腿を擦り始める。ちょっとくすぐったい。
脚の付け根まで拭い、さらに薄く毛の生えた女性器にまで手が伸びた。
手加減を知らない動きで紙ごと指を押し当てられ、

「ひぁっ!?」

変な声が出てしまった。
あれ、これ、なんかちがう。親友でも、いけないことなんじゃ。

おしっこが出ていた部分がどこだか分からないのだろう。
手当たり次第にぐりぐりと強く拭いてくる。限界を迎える寸前、指の動きが止まった。

「美代さん、だいじょうぶ……?」

彼が不安そうに、そして様子のおかしい私を心配した目で、こちらを見上げていた。
はっと正気に戻り、咄嗟に口元を手で覆い隠す。口の端が歪み、だらしない顔になっていたことに気付く。
なにしてるの、私。

「えっと、『一緒にトイレは普通』、『立っておしっこするのも普通』、『拭けば、いい』んだから、『拭くのは、いいこと』……?」

心の中に押し込まれていた何かが溢れてきて、そのひとつひとつと今の状況を照らし合わせる。

「……だいじょうぶ、そう、大丈夫。常識的で、なにも問題ないことだから」

洋介くんに対して、そして自分自身に言い聞かせるように答える。
彼が握っていたトイレットペーパーを掴み取ると、先にトイレから出るように促した。
紙を流そうとして持ち上げると、糸を引いてしまっているのが見えた。



トイレを後にして、将大の部屋へと戻る最中。頭の中は先ほどのやり取りで埋め尽くされていた。
今まではおっぱいにしか目がいかなかったけど、
「あれ、なんだったんだろ……」

「ショウタ、どうしたの?」
「……お前が着替えとか取りに帰ってる間、ずっとねえちゃんに怒られてた」

そういえば、僕が帰ったら説教って言ってたっけ。
カードゲームに夢中になってて、そんなことすっかり忘れてた。

家から運んできた大きな鞄を床に置くと、ずしりと重たげな音が響いた。

「おお、持ってきてくれたのか!」
「うん、これで一緒にデッキ作ろうよ」

一着分の着替えだけでは、そんな音はしない。
将大が目を輝かせて僕の鞄を開くと、そこには僕の所持しているカードの山が入っていた。
「親友だからね」と付け加えて、いつの間にか用意されていた来客用の布団の上に腰かける。
まだ寝るには早いけど、将大が用意してくれたのだろうか。

「ああ、それ、ねえちゃんが持ってきたんだよ。寝るならオレの部屋だろうからって」

僕に背を向けたまま、将大がそう教えてくれた。
なんとなく、自分が美代さんの部屋で寝てる姿を想像してしまう。
ううん、だめかな。緊張して眠れなさそうだし、寝てもおもしろいことなんてない。

「あと、風呂も一緒に入っちゃえって言われた。もうそんなことしないっての、なあ?」
「そうだね。体験学習のときとかは学校のみんなで入るけど……」

家に泊まって一緒にお風呂に入ったのなんて、ずっと前の話だ。
美代さん、まだそんな風に思ってたのか。あれ、だったら。

「……ショウタ。僕、先にお風呂入っていいかな? 外に出たら、汗かいちゃった」
「おう」

カードの方に惹きつけられているらしく、将大の返事はどこか上の空だった。
デッキの構築を考えているのか、鞄の近くにカードが並べられている。

「美代さんにも伝えておくね。僕とショウタは、別々に入るからって」
「ん、よろしく」



脱ぐところを見たくて自分の服を手早く脱いだのだけど、それが裏目に出て、先に入っているように言われてしまった。
食い下がることもできただろうけど、おとなしく先行して湯船に浸かる。
夏の暑さとは異なる、熱が身体に染み込んでいく感覚が、とても気持ちよい。

「湯加減はどう?」
「ちょうどいいよ、ありがとう」

お風呂場に入ってきた美代さんは、当然のように、なにも身に着けていない。
僕の視線に気づいても、特に恥ずかしがることも、身体を隠すこともなく、にこりと笑い返してくれた。

「夕飯は私が作るから、楽しみにしててね」

そう言いながら浴槽の傍にしゃがみ込んだ美代さんは、風呂桶でお湯をすくって肩から浴びせてみせた。
将大はそんな上品にはしない。というか、いつもお湯をかけずに湯船に入ってる。
おそらく、将大のやり方を知らないから、自分のいつも通りの作法のままになっているのだろう。

何度も繰り返すうちに、白い肌がしっとりと濡れていく。
お昼頃に見たときよりも、僕の目にはさらに魅力的に映った。

「ごめんね、狭くなっちゃうけど……」

美代さんが入ると一気に水嵩が増す。
あふれたりはしないけど、僕が入ったときとはずいぶん違う。やっぱり大人なんだなあ。

「ううん、だいじょうぶ」

僕の身体を避けて、美代さんの両脚は左右に開かれていた。
その付け根にはやっぱり毛が生えていて少し黒く見えるけど、水の中なのではっきりとは見えない。
おっぱいも沈んでいるので、廊下や部屋で見たときほど形がわからなかった。
でも、柔らかさはなんとなく伝わってくる。
触ってみたい。そう思った。

「ねえ、洗ってあげるよ」
「え?」

僕からの唐突な提案に面食らった様子で、湯船を堪能していた美代さんの表情が固まる。

「美代さんの身体、洗ってあげる。いつも、将大と僕が洗いっこしてるみたいに」

嘘だ。そんなこと、したことはない。
一緒にお風呂に入ってたときでも、身体くらいは自分の手で洗っていた。
でも、僕のいまの発言によって、美代さんの認識は変わったはずだ。

「……うん、じゃあ。洗いっこしよっか?」

そう言って、先に美代さんが立ち上がる。
やっぱり、足元から見上げるとすごく迫力あるなあ。
右足、左足と順番に上げて浴槽を跨ぐ。その様子を見ているだけで、顔が赤くなり胸が苦しくなるのを感じた。

今まで後ろからはちゃんと見てなかったけど、やっぱり美代さんはスタイルがいいのだと思う。
背中はなんの痕もなく綺麗な肌で、腰のところも細くてすっきりとしている。ただ、ちょっとお尻が大きいけど。

「準備できたよ? ほら、あがってきて」

僕が一挙手一投足に夢中になっているうちに、いつの間にか美代さんの手には泡だらけのボディタオルが握られていた。
背中を向けるようにと言われ、黙ってそれに従う。
優しく背中を擦ってもらうのはとても心地よいけど、やっぱり、

「つぎ、僕がするよ! 交代ね」

振り向いて美代さんの手からタオルを奪い取る。
すこし驚いていた美代さんも、すぐに微笑んでそのまま後ろを向いてみせた。
「よろしくね」と言って、その綺麗な背中を僕に差し出す。

僕は躊躇いなく手を伸ばし、タオル越しに美代さんの胸をわしづかみにした。
柔らかい感触が手のひらに伝わってくるのと同時に、美代さんの背中がびくりと震え、

「っあ、なんで……! そっちは、洗えるからっ! 自分で洗いにくいところだけ……!」

そう言って身悶えし、僕の手を振りほどこうとしてくる。

「だめだよ、美代さん。『ショウタはいつも洗うのが雑だから、ちゃんと洗わないと』」
「――っ」

僕の言葉を聞いた途端、美代さんの抵抗が弱まった。
将大がそうなのであって、美代さんは関係ないはずなのに、まるで自分のことのように受け入れてしまっている。

抵抗しなくなったのをいいことに、タオルを美代さんの膝の上に置いて、泡をつけた素手でおっぱいに触れる。
肌の感触は泡のせいで分からないけど、やっぱり思っていた通り、いやそれ以上に、おっぱいはとても柔らかかった。
鏡越しに見る美代さんの表情は、なにかを我慢しているように唇を結び、目線を横に向けていた。

「すごい……!」

指先がおっぱいに沈んでいき、手のなかで形が自由に変わる。
夢中になっておっぱいをこね続けていると、乳首だけが硬さを増して尖り始めた。
気になって身を乗り出し、僕の身体と美代さんの背中が密着するほど近づいて、その先端のところを弄ってみる。

「そこ、もお、だいじょうぶだから……っ! おなかとか、ほかのところも、ね?」

苦しそうな声で、美代さんからの待ったが入った。
やりすぎた。怒られる。そう思って再び鏡に視線を向ける。
だけど、そこに映った美代さんの顔は、泣きそうだけど喜んでいるようにも見えて、

「だめだってば。『ショウタは普段からおっぱいなんて洗わないでしょ? しっかり洗っておくからね』」

将大にはおっぱいなんてないから、そもそも洗わないんだけどね。
騙しているようで心苦しいのか、僕の身体のどこかが痛む。胸、心臓ではない。
股間のところ、おちんちんだ。

美代さんの腰のところに押し付けてて見えないけど、いつもはふにふにで柔らかいのに、いまは硬くなってるように感じる。
嘘ばかり吐いて美代さんを困らせてるから、バチが当たったのかもしれない。
罪悪感とは裏腹に、手が止まらない。

「んぅ、っあ……!」

弾力のある乳首をつまんで、いろんな方向にひっぱったりしてみせる。
無意識に腰が動く。おちんちんを骨盤にぐりぐりと押し付けるのがきもちいい。

「ごめんなさい。おしっこ、出そう……!」
「……だいじょうぶ、『親友とおしっこするのは当然のこと』でしょう? だから――」

身体がびくりと震える。どっちの身体かはわからない。
頭が真っ白になる。それから、どうやってお風呂から出て着替えたのか、僕の記憶には残っていなかった。



「ショウタ、これ返すよ。忘れててごめんね」
「ん、なに?」

まだ湿り気を帯びている髪の毛をタオルで拭きながら、僕は将大に鍵を渡した。
この家の合鍵、将大がいつも持ち歩いている大事な鍵だ。この家に遊びに来るときに、たまに借りたりするのだ。

「ああ、そっか。忘れてた」

こんな大切なものを貸してくれるなんて、将大はほんとうに僕のことを親友だと思ってくれてるのだろう。

「デッキ、完成した?」
「ああ、最強のデッキだぜ!」

でも、これからは必要ないかもしれない。

「いくぜ、800ポイントのライフを払って――」
「それ、禁止カードだよ」
「え?」

だって、もっと重要な合鍵を手に入れたのだから。