2chMCスレッド

2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
パワハラ・プレイ - 2chMCスレッド

パワハラ・プレイ

放課後の生徒会室で、僕と会長は残って事務仕事を続けていた。

「なあ、最近北條先生はずいぶん綺麗になったと思わないか?」
「まあ言われてみれば…… そうかもしれないですね」
「あれは、きっと男が出来たんだと思うよ。
 欲求不満が顔にまで出てた以前に比べれば、今は凄く色っぽくなったからね」

分厚い資料に目を通しながら、生徒会長を務める田崎先輩はいきなり僕に話しかけてきた。
しかし、パソコンで資料を作成中の僕は、会長の言葉に曖昧に答えるだけだ。

「君の周りの男子生徒連中でも、話題になってないかい?」
「うーん、どうでしょうね」
「『最近の瑠璃子ちゃんすっごく色っぺーな、俺昨日三回もネタにしちゃったぜ!』とか」
「……」
「ひょっとして、君も瑠璃子先生には色々お世話になってるかい?」
「黙秘権を行使します」
「おやおや? 否定せずに黙秘するとは怪しいなあ!」

有能かつ敏腕と生徒及び教員からの信頼の厚い、いつもの会長の人柄からは信じがたい発言だ。
幾ら二人きりだとはいっても、本来ならこんな下ネタで盛り上がる人物ではない。

「君は、初めてオナニーしたのは何歳の時だい?」
「……」
「私が初めてしたのは、小学校何年だったかな。あれは……」
「雪緒さん、今日は随分エロトークが多いですね」

僕は会長を下の名前で呼ぶ。
こういう呼び方をするのは、二人っきりの時だけだ。

「どうしたんですか? いつもの雪緒さんとは思えないくらい今日は飛ばしてますよ」
「んんーっ、判らないかなぁ?」

机の上に資料を放り投げて、会長は僕の方に悪戯っぽい視線を送ってくる。

「誘ってるんだよ、君を」

にっこりと微笑んで、会長はそう言った。
生徒会を仕切る時の凛々しい顔とは違った、女の顔。
北條先生の態度が前とは違うとはいえ、ここまでの変わり様はないだろう。
敏腕会長の心の底に隠されていた素顔が、僕を見つめてくる。

「一つ確認するけど…… 私の記憶が確かならば半月ほど前、私は君へ告白したよね?」
「雪緒さんの記憶力は正常です」
「君は、『そう言ってもらえて光栄です』とOKの返事を呉れた」
「その通りですね」
「しかし、今日に至るまでキス以上の進展が無いのはどうした事だろう?」

床を足で蹴り、事務用イスのタイヤを滑らせて田崎会長は僕の隣にまでやってきた。
いつもの会長なら、こんな行儀の悪い事は自分でもしないし、他人にもさせないはずだ。
そして、席を立つと躊躇無くパソコン机に腰をかける。

「学生らしく、健全な交際じゃあないですか」
「健全? いまどき流行らない言葉だよ、それは」

彼女がマウスパッドをおいてある場所に坐ってきたため、
危うく僕の右手は雪緒さんの臀部の下敷きになる所だ。
マウスは会長のお尻の後ろに隠されてしまったため、僕は作業を中止しせざるをえなかった。

「君が『他の役員や生徒に、付き合ってることを知られたくない』と言ったから、
 私も他人の目がある時には君に慣れ慣れしくしないし、
 君が『会長』『先輩』と呼んでくるのも我慢してるのだよ。
 でも、こうして二人っきりの時にさえ何もしないとはどういう心算か?
 もっと滾る情熱のままに、互いの存在を隅々まで確認しあうような、
 若さと云う免罪符を振りかざして最後の最後まで行き着くような赤裸々な交際こそ、
 現代における学生交際の本道ではないのかね!」

一度口を開けば立て板に水が流れるが如し、田崎会長お得意の熱弁である。
但し、僕の心はそう簡単に動かせないが。

「つまり雪緒さんの仰る事を要約すると……『やらないか?』という訳ですか」
「その通り」
「お断りします」
「Why?」
「僕は、雪緒さんとは『真面目で健全なお付き合い』をしたいんですよ」

僕なりに誠意のある表情で言ったつもりだが、彼女は眉間に皺を寄せた。
敏腕生徒会長殿がめったに見せない、不平不満の顔だ。
こういう顔が拝めるのは、僕だけの特権といっていい。

「私は、もっと君と『不真面目で不健全な交際』をしたい」
「我慢してください。僕たちはまだ学生ですよ。
 第一、見本たるべき僕らが校内で淫らな振る舞いをしたら、皆に示しが付きません」
「『健全』なんか犬に食わせろよ。
 それに役員は見本たれというのなら、野々内の奴はとっくにクビじゃないか」
「そりゃそうですが」

野々内会計係は今日も生徒会の事務に顔を出していない。
腹が痛いとメールが来てたが、十割の確率で嘘だ。
今頃どこかで何番目かの彼女とデートの最中だろう。
もっとも、彼の帳簿付けは危なっかしくて任せていられないし、
顔を出してもらわない方が、僕にとっても都合が良かったりするのだけど。

「そもそも生徒会長たる私と、第一書記である君が処女と童貞だなんて、恥ずかしい話だと思わないかね?」
「特に思いません。学生の本分は守らねば」
「かーっ、お堅いねえ…… 何時代の人だよ君は?」

腕を組んで彼女は天井を仰ぐ。
しかし何やら思い付く事が有ったのか、にやにやしながら僕に顔を向ける。

「じゃあ、一つ賭けをしようじゃないか」
「賭け?」
「そう、私が負けたら今日の所はこのまま引き下がって、真面目に仕事を続けるよ。
 でも君が負けたらばやらせなさい」
「雪緒さん…… 今日の貴女は、はっきり云ってエロ上司ですよ」
「エロくて結構。じゃあ勝負の内容だが……」

雪緒さんは机に坐ったままの自分のスカートの裾を軽く持ち上げて見せた。
視点が違うので、ふくらはぎやら太腿がいつもより近い。

「今私が履いてる下着の色は何色か当てられたら、君の勝ち。外れたら私の勝ちだ」

今度は僕が天井を仰ぐ番だった。
これがあの田崎雪緒生徒会長のお言葉だろうか?
て言うか、色を外したら負けというのなら、圧倒的に当てる側が不利じゃないか。

「制限時間は三十秒、……はい二十五、……二十、……十五、……十、九、八、」
「水色です」

僕はそう断言した。
水色は雪緒さんがお気に入りの色だ。
僕と二人きりになれる日である以上、それを選ぶのは必然だった。
だが、思いっきり嬉しそうな顔で会長は言う。

「ブッブー! はっずれ!」
「えっ?」
「正解は、『履いてない』でしたー!」

唖然とする僕の目の前で、雪緒さんはスカートを捲り上げる。
本当に履いてなかった。

「いやあ、惜しかったね。
 実は放課後までは君の言うとおり水色を履いてたんだよ」
「……」
「でもね、二人っきりになれると思ったら、つい身体が正直に反応してしまったというか……
 早い話が、君が来るまで生徒会室で自慰行為をしてたんだけど、ちょっとやり過ぎてしまったんだ」
「それで、ぐっしょり濡れたパンツは脱いでしまっていた、と?」
「そう言う事。じゃあ私の勝ちということで」
「うわっ!?」

机から降りて、強引に僕を押し倒してくる。
体勢を崩してイスごと後ろに倒れそうになる直前、受身を取った。
雪雄さんも僕の腕を引っ張り、背中や頭を打つのを防いでくれた。
その代わり、今度は床に仰のけに倒れた僕の腹の上に、彼女が馬乗りに乗ってくる。

「往生際が悪いぞ、男の子なら潔く負けを認めたまえ」
「何言ってるんですか。下着の色を当てるのに、『履いてない』は無効でしょう?」
「んん? ノーパンはノーカンってか?」

親父ギャグを言わせてる場合ではない。
女に押し倒されるなんて、こんな失態は生まれて初めてだ。
やっぱり雪緒さんには、生まれながらに場の主導権を握る才能があるのか?

「なら会長命令だ、やらせろ」
「学校規約における『生徒会長の職能』には、男子生徒へ性的交渉を強制する項目はありません」
「無くてもやらせろ」
「んな無茶な……」
「ふふふ、ジタバタしても無駄だよ。
 今頃生徒達は下校してしまっているし、教員棟にはここからじゃあ叫び声は届かない。
 大人しくすれば私も悪いようにはしない…… 判るだろ?」

会長…… マジで今の貴女は部下を襲うエロ上司です。

「うーん、これ程女の子に迫られてもその気にならないとは…… 実は君はEDか?」
「違います」
「じゃあ、男が好きな男の子か?」
「それも違います」

(何なのだ、その腐女子的発想は?)
怪訝そうな表情の雪緒さんを見上げる形の僕は、口まで出かかった言葉を飲み込んだ。
そんな僕を尻に敷き、なにやら彼女はもぞもぞと身体をうごめかす。
特に臀部を。

「ふむ、反応してないって訳じゃあ無さそうだけど」
「何の話です?」
「君のナニの話だよ」
「……ふぅっ」

僕はため息を吐いた。
これは、余りに僕の想定から外れすぎだ。

「じゃあ、何時になったら私とする気になってくれるんだよ」
「それはですね…… 『雪緒さん、僕の指先を見て下さい』」
「ん?」

彼女の視線が指先に向かう。
こういう時に困らないよう、僕はいつも右手の人差し指にインキで赤い点を付けている。
相手の意識を、そこに集中させ易い様にだ。

「よーく、見てください」
「んー……、」

目の前に突き立てられた指に、雪緒さんは意識を捕らえられてゆく。
やれやれだ、まさかこんなになるとは思わなかった。


・・・・・・・・・


時間は半月と少々遡る。

「会長、紅茶を淹れましたよ」
「ああ…… ありがとう。
 遅くまで付き合わせて悪いね。本来なら君の仕事じゃないのに」
「いえ、気にしないで下さい。副会長のサポートも第一書記の仕事ですから」
「困った事だよ。ここ最近、里央はなんだか様子がおかしくて」

その原因がどこにあるのか、僕だけは知っている。
勿論、誰にも話す心算は無いが。
会長は僕が淹れた紅茶を啜りながら、次回の生徒総会の進行シナリオに目を通していた。
本当ならば、そういう物を準備するのは副会長の仕事だった。

「うーん、良いねぇ」
「問題ありませんか?」
「シナリオも良いんだけど、君の紅茶も上々だよ」
「会長の方こそ口がお上手ですね」
「いや、本当だって。君には秘書の才能があるんじゃないかな?」

形の良い鼻のにちょこんと乗った小さな眼鏡を押し上げながら、会長は僕にそう言った。
大して度は入って無いそうだが、人当たりを良くする為にあえて掛けているらしい。
小洒落たフレームの眼鏡は、瞳の奥に煌く知性と強固な意志を和らげてくれるアイテムだそうだ。
だが、そういう事を計算ずくでやれる所が、実に雪緒会長らしい行為だと僕は思う。

「僕が秘書なら、会長は女社長の才能がありますね」
「はははっ! 私が社長で、君が秘書かい? なかなか上手くいきそうなコンビだね」

笑いつつも、手元の文書にペンでチェックを入れていく。
快活だが馴れ合わず、情は汲み取っても筋は必ず通す。
この僕を感心させるのだから、雪緒会長は立派な人物だ。
会長は次の生徒会長に僕を推すつもりらしいが、
そんな肩書きは野々内にでも任せればいい。
僕が欲しいのは、学校内をある程度自由に動き回れる立場と、生徒会室の鍵だけだ。

「うん、本当に良い味だ。里央のより旨いよ。……今度コツを教えて欲しいな」
「……ええ、機会があったら」

一応僕はそう答えた。
だが、その紅茶に加えられた隠し味の秘密は断じて教えられない。
満足そうにカップの中の液体を飲む会長だが、二口三口と飲むうちにいつの間にか会長は眼鏡を外し、
手で目頭を押さえ始めた。

「おや、資料を読みっぱなしで疲れましたか?」
「ああ…… ちょっと目の裏が熱い感じだ…… どうしたのかな?」
「少し休憩して、目を休めた方が良いですよ」
「う……ん、そうする…… どうしたんだろ、こんなに急に……」

机に肘を着いて、会長は腕で頭を支える。
自分の頭でさえ重く感じている証拠だ。
僕はポケットの中からペンライトを取り出し、会長の目の前に差し出した。

「会長、眼筋が疲れた時は、少し目線を変えた方が良いですよ」
「ん……?」
「僕の手のペンライトの光を、目で追って見て下さい」
「……」

ゆらゆらと、僕のペンライトは視線を引き込んでゆく。
意識が揺らいでいる今の状態では、会長は網膜に映る光源を追うのを止める判断もつかない。

「目で追うのに疲れて来たら、目を閉じてしまいましょう」
「ん……」
「ゆっくり目を閉じて、休んでいいのですよ。
 今日一日ぐらいは、背もたれに体重を預けて、ゆっくり休んでも……」
「う……ん……」

僕の誘導通り、目を閉じた会長は自分の席の背もたれに身を預ける。
さて、最初の関門は突破したわけだ。
里央先輩が僕の両脚のことで思い悩み、野々内が相変わらず女の尻を追い掛け回している今、
こうして会長と二人きりになれるチャンスが産まれた。
僕はそういう機会を逃す愚図ではない。
与えられた物は生かす主義だ。

「雪緒さん、聞こえていますか?」
「……」

目を瞑ったまま、会長は頷いた。
宜しい、意志の疎通は可能である。
催眠を深めるために必要な、二三の簡単な誘導を行ってから本道に入る。
僕は彼女の耳元に、囁くように語りかけた。

「雪緒さん、貴女が生徒会のメンバーで一番信頼するのは誰ですか?」
「いちばんしんらいしているのは…… さいきんようすがおかしいけどふくかいちょうのりお……
 そのつぎはしょきくん…… かれはとてもたよりになる」
「雪緒さんは、彼のことが好きですか?」
「すきというか…… たのもしいこ。わたしのあとはきっとかれがやってくれる……」
「じゃあ、彼は雪緒さんが信頼する男子の中では一番ですね」
「いちばん……」
「そうですよ。雪緒さんは、彼を信頼しているし、頼りにしてるのでしょう?
 彼は雪緒さんの中で一番の男子なんですよ」
「いちばんの……」
「次に二人きりで会ったときには、そういう気持ちで彼に接してあげましょうね。
 彼もきっと、雪緒さんのことを尊敬しているし、頼りにしているはずですよ」
「はい……」

催眠を仕掛けた日に、いきなり強烈な暗示を仕込んだりはしない。
何度か実績を重ねて相手の精神の深層が探れるようになってから、初めて操作に移る。
僕はかなりの慎重派なのだ。
今日のところは催眠に慣れさせることで十分だ。
本来法の下で認められた手法を使う場合においては、それが一番大変なことなのだから。

「……ああ、最後に一つ聞きたい事があるんですが」
「はい」
「雪緒さんは、男性経験はどれ位ありますか?」
「ない、です」
「おや…… では女性とは?」
「ありま……せん」
「つまり、処女ですか? 雪緒さんにとって、これまで付き合うに足る男子は一人も居なかったと?」

こくりと会長が頷くのを見て、僕の中に一つアイディアが浮かんだ。
既に僕は北條先生を初め、数名の女性と性的な面でお世話になっている。
田崎会長は顔もスタイルも良いし、僕にとっても何一つ不足の無い女性だ。
でも、性的な意味で付き合うのならその他大勢の子たちを使えば十分なのだから、
彼女とは少し違った交際の仕方を愉しんでみるのはどうだろうか?

「雪緒さん、よく聞いて下さい」
「はい」
「貴女にとって、雪雄さんが一番信頼する彼のことが、実は特別な子だと云う事に気が付きませんか?」
「……」
「彼は一番信頼して、頼もしく思っているのでしょう。彼は雪緒さんの特別な子なんですよ……」



・・・・・・・・・



そうして僕は、雪緒さんに少しずつお近づきになっていき、
彼女の中における自分の存在をどんどん大きくしていった。
雪緒さんの記憶では、里央先輩の不在を支えて呉れた事で僕の存在を再確認したという認識だろうけど。
何度か暗示を掛けた後で、およそ半月前僕は雪緒さんに告白させ、二人は交際を始めたのだ。

なぜ僕が直接付き合う事にしたのか?
それは彼女の異性関係をコントロールするためだ。
僕は自分の技術に自信を持っているが、被暗示者は血気盛んな年頃の男女。
他の輩、例えば野々内あたりを宛がったなら、暗示を掛けてもふとした弾みで計画から外れる可能性がある。
そういう手間を掛けてでも僕が試したかった事。
それは『あの田崎生徒会長を、処女のまま性的な面で放埓にできるか?』という事だ。
催眠を繰り返すうちに僕を異性として意識するよう促していくが、一線は越えさせない。
そういう実験の筈だった。
しかし……

「まずかったなあ、まさかこんなに短期間で欲情が理性を踏み越えるとは……」

僕は小声で呟いた。
残念ながら、実験の失敗は認めなければならない。
それも技術が劣っていたためではなく、元々彼女が持っていた積極性を予知できなかった
僕の認識の甘さが原因だ。
これはかなりショックなことだし、反省しなければならない。
上辺に惑わされて本質に気が付かないのは、催眠を行うものとして初歩のミスだからだ。

勿論、いずれは一線を越えるつもりではいたので、実力行使に出ることを阻害する暗示は行わなかった。
それが結果として今回のミスを招いた。
僕は雪緒さんの理性に期待を寄せ過ぎ、かつ行動力、強引さ、燃えるような情熱を甘く見過ぎたていた。
(まあ、あのエロ親父っぽい性格だけは、催眠の副作用ではなく彼女が隠してあった人格の一部なんだろうケド)
二人きりのコントロール可能な状況だから良かったものの、他の局面ではどうなっていたか?
思わず背筋が寒くなる。
こんな失態は二度と起こすべきではない。
僕はそう心に刻んだ。

「……」
「雪緒さん、だんだん頭が重たくなってきます。身体が重たくなってきます。
 さあ、ゆっくりと前のめりに倒れてしまいましょう……」

胸板に倒れこんできた雪緒さんの身体を抱き止める。
柔らかい肉の重みがしな垂れかかった。
腕の中で、規則正しい小さな呼吸音が聞こえてくる。
(こんな事なら、小細工しないで犯してしまえば良かったよ)
一瞬そんな考えが脳裏をかすめたが、失敗をするということは成長の好機でもある。
自分に欠けていた部分を認識するチャンスから逃げていたら、永遠に矮小な自分のままだ。
今回のミスは僕に足りなかった点、慢心していた点を直すためには良い出来事だったと、
ポジティブに考えなければならないのだ。
僕はイスから零れ落ちた座布団を取ると、それを枕に雪緒さんの身体を仰向けに床へと寝かせた。

『まあそれはそれとして、僕のコレはなんとかして貰わなければいないのでね』

僕は彼女の耳元で、再び囁く。

「雪緒さん、今この部屋には暖房が入りました。とても暖かくなってきましたよ」
「あったかく……」
「そうです。暖かく、暑くなってきました。
 暑いときは、制服の前ボタンを緩めずにはいられません。
 さあ、前ボタンを外してしまいましょう。ボタンを外してしまえば大分楽になります」
「あつい、あつい……」

幻想の暑さの中で、雪緒さんは上から一つづつ制服のボタンを空けて行く。
名前の通り、雪の様に白い肌が僕の前に露になる。

「ついでに、ブラも外しましょう」
「……」

ブラジャーも水色だった。
やはり上下おそろいの色で今日はやって来たらしい。
膨らみの谷間にあるホックが彼女自身の手で外され、準備は整った。

「よっと」

僕は彼女の身体を跨いで馬乗りになる。
さっきまでの二人の体勢が逆になった。
若干違うのは、彼女は僕の股間の辺りに腰を下ろしていたのだが、
今の僕は彼女の鳩尾付近に、なるべく体重を掛けない様に乗っている。
おもむろにズボンのチャックを下ろし、彼女に色々挑発されて半勃ち状態になった男性器を取り出すと、
僕はそれを雪緒さんの胸の谷間に落とす。

「雪緒さん、貴女はバストアップのマッサージ方法を知ってますか?」
「はい、女性誌に載っていたのを……読んだ事があります」
「では今からそれを実践してみましょう。胸に手を当てて、僕の指示通りに動かして下さい」

彼女は僕の言葉に頷き、自分の乳房に掌を添えた。
おっぱいに挟み込まれたペニスへと、両側から柔らかい圧力が伝わって良い。
白いだけではなく、彼女の肌はとてもしっとりと滑らかだった。

「最初は上下に、廻す様に動かしましょう……」

その気になれば、この場で雪緒さんの処女を奪ってもいいのだが、
僕はそれは止めておいた。
雪緒さんを淫乱化させてしまったのが僕のミスである以上、それは修正されなければならない。
言うまでもなく、それは雪緒さんのためではなく、僕の技量向上のために他ならない。
どの程度まで軌道修正が可能かはともかく、もう少し彼女と『真面目で健全なお付き合い』を続けるつもりだ。

まあ、そのうち彼女と本当に肉体関係を持つ日も来るだろう。
それが何時になるかは未定だが、とりあえず今日のところはパイズリと、
オナニーでぐっしょりとやらの水色のパンツを貰って帰るぐらいに止めておくとしよう。