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2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。
俺だけのサンタコス - 2chMCスレッド

俺だけのサンタコス

「せっかくのミスコンなのに、サンタコスしないの? ミス西京」

 ミスコンの準備をしている時に控室に入ってきたのは、ミス・西京大学の彼氏だった。断りもなく準備室に足を踏み入れては、女神の肩を小突く。
「優君」
 俺の憤りとは裏腹に、ミス・西京大学――清水由香里は天使の笑顔を彼に向けた。俺にとって東条優は単なる部外者だが、彼女にとっては違うのだ。
彼女にとっては彼が特別な存在であり、俺こそが邪魔者なのだろう。分かっている。
「来てくれたんだ。嬉しい」
 彼女の笑顔を見るたび、ミス・西京大学に選ばれた理由を再認識する。彼女が向ける何気ない笑顔で、世界は雪の中に融けてしまうだろう。
彼女の微笑みはダイヤモンドの輝きだ。彼女の声は、幸せを告げるベル。……というところまで考えて、中学生のようなポエムを打ち消した。
「大学(ここ)で一番美人だからって、変な奴には捕まるなよ」
「何? 嫉妬?」
 彼女らの間で繰り返されているであろう会話。けれどその他愛なさの中に、文字通り他人からの愛を拒絶する絶対的な空気を感じ取れる。
東条は彼女のことを信頼していないわけではない。けれど、釘を刺しに来たのだ。これからも、一番の美女を侍らせる男としての自尊心を守り抜くために。
「そんなんじゃねえよ。じゃあな」
 不真面目な学生――いや、「一般的な学生」の証の茶髪が揺れ、こちらに向かってくる。日本最難関と呼ばれるこの大学では、髪を染めるような不届き者
なんていないと想像していたのも、昔の話だ。
トップの大学に入り感じたことは、自分が特別でも何でもないということだ。自分より賢い奴も、突拍子もないアイディアを持ってる奴も、冗談かと思えるほどに資産を蓄えている奴も腐るほどいる。
たかだか付け焼き刃で知識を蓄えた俺とは比べ物にならない連中が驚くほどいた。東条だって、その一人かもしれない。
 
 所詮、俺は凡人なのだ。
「あー、お前、おんなじ専攻の――北田、だっけ? ミスコンの実行委員なのか。由香里のこと、頼んだぜ」
 突然のことに驚いたが、その目つきは言葉とは裏腹に鋭すぎた。この男、日陰者の俺にすら牽制する気か。無駄な努力なんてやめて欲しい。俺は彼女になにもしないし、なにもできない。
「ああ……お疲れ様」
「フン」
 鼻で笑われ、力なく挙げた右腕が行き場を失くして停滞する。いったい何をやってるんだ俺は。
「北田君」
 女神が寄ってきた。
「うちの彼氏、ちょっと冷たいでしょう。でも他意はないっていうか、本気じゃないから気にしないでね。今日はよろしく。あ、私も運ぶの手伝おうか?」
「い、いや……気にしてないよ。けがをするといけないから、待っていてよ」
「そう? じゃ、もう少しメイクをしようかな」
「い、いや……もう充分、だよ……」
 彼女の元々の素材の良さと控えめなメイクで、彼女の美は真骨頂にまで達していた。これ以上の追加は足手まといというやつだろう。
けれど、すでにケバイという意味に取られたかもしれない。うまい言葉が見つからなくて、いつの間にか嫌われる。いつものパターンだった。
「そ? ありがと」
 彼女がどう受け取ったのかは分からない。けれど笑顔を崩さず、彼女は待機者の椅子の方へと戻っていった。ホッとする一方、ただの社交辞令だと落胆する。その時、俺の携帯が鳴った。
「おい、切っておけって言ったろ」
「す、すみません」
 先輩の声にひやひやしながら、画面を確認する。非通知からだった。いままでこんな経験はない。無視して切ってしまおうかとも思ったが、好奇心が決断を鈍らせた。
「出るなら外で出ろ、これ運んどくから」
「は、はい!」
 反射的に控室を出て、トイレの個室にまで逃げ込んだ。もう10コールぐらい鳴っているのに、諦めが悪いのか切れる気配はない。
通話ボタンを押した。


「メリークリスマス!」


 第一声がそれだった。
「今年も一人寂しいクリスマスを過ごす予定の君に一大プレゼント! サンタさんが欲しいものをなんでもあげちゃうよ!」
 初老の男性の声だ。特に機械で加工してある気配はない。ただのいたずら電話か。
「おっと、君は電話を切ろうとしているね? それもそうだ、こんな電話怪しすぎる。でも思い出してみて、みんな昔はサンタを信じてた。君も、由香里さんも、東条氏もね」
 こいつ、俺のことや清水さんのことを知っている――内部関係者か。
「誰にも言いません。悪い冗談ならやめてください」
「冗談にも悪いものといいものがある。みんなが笑える冗談ならいいが、笑えない冗談なら最悪だ。今まで築き上げた人間関係がすぐに崩壊してしまうではないか。
ああ、そういう意味で言えば今君に持ち掛けようとしているのは悪い冗談かもしれない。最後に笑うのは君だけだ」
 ベラベラとうるさいいたずらだ。声からするに、教授たちかもしれない。
「大人ってずるくて汚い生き物だよねえ。二十歳を過ぎた君なら分かるだろう? 学生時代はみんな仲良くしなさいと教えられるが、大海に出ればすべて上辺だけ。みんな私利私欲のことしか考えちゃいない。
もっと歳を重ねると大変なもんでね。時代の流れとともに、僕の配送業も終わりを告げそうだ。昔はほんの一握りの特別なお客さんが特別なものを依頼してきたが、いまや僕の存在を知る者、信じる者は極端に少ない」
 一息で喋ってから、相手は落胆したように声を落とした。
「今は誰も魔法の力なんて欲しない。求めるのはスピードと、『隣と同じもの』という妥協だ。一億総中流、だったっけ? そんな時代はとうに終わりを告げているのに、
みんな既製品で子供を満足させようとする。その子供は今は気づかないけど、大人になって自分が妥協の愛情を受けたことを知る。そして同じことをまた繰り返す」
「あなた、一体何者なんです?」
「やっと聞いてくれたね。サンタクロースだよ。両親の代名詞なんかじゃない」
 男は息を止めた。俺もまた、そうだった。


「本物だよ」
「信じるか信じないかは君の自由。けれど君は信じかけている。まあそれが僕の能力でもあったりするんだけどね」
「あなたの、能力?」
「他人を信じ込ませる力。聞こえをよくするとこんな感じだ」
 悪くするなら、なんなんだ?
 心を読まれたのだろうか。呆れたように男は言った。
「君も大好きだろう。催眠だよ」
「催眠が好き、だって?」
「もちろん妄想の世界でだ。エッチなものもあったりなかったり。不純だと良心は叫ぶけれど、だって仕方ない。自分の欲しいものが手に入らないストレスは何よりも絶大だ。
人間の精神ってそういう風になってる。金にしろ、酒にしろ、異性にしろ」
「……」
「でも外の世界で強引に実行すれば、それは犯罪だと法律が話しかけてくる。ああ、まるで僕たちは鳥かごの中の鳥だ。だから一部の歪んだ人間は妄想の世界に逃げる。その味は君も知っているだろう」
 妄想は妄想である限りは、何の罪でもない。
「そう、だから溢れ出る欲求を妄想という形で制御している君たちは理性的で大人だ。駄々をこねて友達からおもちゃを奪う子供とは違う。けれど鳥たちは野生に帰りたくなるものだ」
「どういうことです」
「……」
「おい北田! 電話なげーぞ、手伝えって」
 俺が男の言葉を聞いた瞬間、先輩がしびれを切らし呼びにやってきた。俺は反射的に電話を切ろうとしたが、男に慌てる様子はなかった。暗い声で、男は言った。

「幸運を祈っているよ、少年」

部屋に戻ると、機材の運び出しにせわしない先輩たちが汗を流していた。部屋の中の暖房は効きすぎているようで、じっとりとした緊張が俺を襲う。
「そろそろ本番だ、行くぞ! 北田、お前は警備だったろ」
「はい」
 俺の担当は警備だった。と言っても、指定された場所で立ちつくすだけの毒にも薬にもならない立ち位置だ。もし仮に、女神を狙った変質者がやってきたとしても防ぐ手立てなんてない。
第一、 自分がその張本人である――ということに俺はもう自覚的だった。
 ほんの数分で、俺は凡人から神へと進化したのだ。
 気が付くと、部屋に残っていたのは俺と清水さんだけだった。清水さんは最後の最後まで髪をいじっていた。ぼんやり見つめていると、こちらにやってきた。
「行かないの? 北田君」
「行くよ」
「? どうかしたの?」
「どうして?」
「なんだか、雰囲気が変わった気がして」
「そうかな」
「うん。……私のこと、応援しててね」
 出口へと歩を進める女神。その背中すら、神々しくて眩しい。

「ちょっと待って、清水さん」
「ん?」
「写真を1枚、撮らせてもらえないかな」
「写真? 今?」
「うん」
 僅かに眉を寄せた。警戒心が強まったのだろう。
「どうして? ステージで撮ってくれればいいのに」
「実は俺、撮影担当でさ。自分のスマホで撮ることになっているんだけど、調子が悪くて。せっかくの晴れ舞台が台無しになっちゃいけないだろ?」
「そういうことか、あんまり時間が無いけど、1枚だけならいいよ」
し離れ、彼女を前にカメラを起動する。その全身はまさしく神が創り出した完璧な造形だ。その無垢な笑顔は、あの男には似合わない。

「――君たちは理性的で大人だ。駄々をこねて友達からおもちゃを奪う子供とは違う」

 俺たちはいつから大人になったのだろう。自分の欲求を抑え込み、好きでもない人の前で愛想笑いを浮かべる人生。そんなの、空虚なだけだ。
 俺は、この子が欲しい!

「はい、笑って」

眩しい光が、彼女と僕を遮った。それはまるで、正常と異常を断絶するかのように。
「……」

 彼女は一瞬、動かなくなった。

「清水さん?」
「ん……あ、ごめんごめん。撮れてた?」
「うん、ばっちりだよ。故障は思い違いだったかもしれない」
「そう? ならよかった」
「応援してるよ」
「ありがとう」

 そう言って女神は、俺より先に部屋を出ていった。
 虚ろな、瞳のままで。
「え、なに? どうしたんだ」
「はいみなさんもチーズ。チーズ。チーズ」

 360度適当に光を振りまくと、静寂が訪れた。
 なんだ、簡単すぎる。
「じゃあ、行こうか。由香里」
「うん」
「あ、俺と付き合ってくれる?」
「うん」
「ていうか一生俺の所有物になってくれる?」
「うん」
「幸せにできないかもしれないけどいい?」
「北田君と一緒にいられるなら、それだけで私は幸せだよ」
「そっか。じゃあ夏葉原にでもいこうか」
「うん」

ああ、簡単すぎる。どこかのサンタさん――。
素敵なプレゼントをありがとう。
「入っていい?」
「ああ」

高級ホテルの一室。シャワーからあがってきた由香里は、サンタの衣装を着ていた。先ほど夏葉原で購入したものだ。

「ど、どうかな……似合ってる?」
「ああ、最高だよ」
 この季節なだけに寒そうではあるが、まさに女神と言わんばかりの白く健康的な肩、そしてなだらかな線を描きながら広がる露出した肌。
そこから少し目線を下げると、大きく実をつけた禁断の果実が煽情的な色に守られている。腰から下半身にかけてのラインも素晴らしく、まさにこれが西京大学一番の美女なのだと実感できる。
「でも、こんな高級なホテル、大丈夫なの?」
「ああ、心配しないで」
 もちろん金など払えるわけがない。けれどもうその必要すらないのだ。夏葉原をはじめ、「デート」という名目で訪れた東京の名所各地はすでに制圧している。
「じゃあ、はじめようか」
「うん」
「キスしろ」

 由香里が少し照れながら、俺と口を合わせる。
「舌を絡めろ」

にちゃ、にちゃと卑猥な音を響かせながら、由香里の舌が俺の舌を蹂躙する。俺は由香里にDキスをさせながら、その大きな果実へと手を伸ばした。

 薄い生地でできているのだろうか。思ったより妨害されている感覚は少なく、自分の大きな手でも抑えきれないほどの夢が俺の手の中で踊っている。
「ん……ん……」

 舌から口を離し、あらゆるところに強く唇の跡をつける頃には、彼女の方から声が出始めていた。窮屈なズボンから、股間が飛び出してきそうで苦しかった。

「奉仕しろ」
「うん」

 ぶるん、飛び出たそれを見て、由香里は感嘆の声をあげた。
「大きい……」
「東条とどっちが大きい」
「断然北田君だよ。こんなに大きいの初めて……ちゅ」

 最初は亀頭を執拗に攻めていたが、俺が指示すると竿も舐めるようになり、最終的には玉も舐めるようになった。
「んっ、んっ、んっ……」

 一生懸命に揺れる赤い帽子を見下げながら、俺は射精感がこみ上げるのを感じていた。もう我慢できそうにない。由香里の口に無理やり挿入し、頭を押さえつけながら激しく動かす。
「出すぞ!」

 由香里は精液を飲みながら絶頂しているようだった。華奢な身体がぴくぴくと痙攣していた。

「う……あ……」

俺は由香里の涙を舐めとり、訊いた。
「まだできるな」
「も、もちろん」
「下を脱げ」
「うん」
由香里の秘所は清潔で、陰毛すらほとんど生えていなかった。それが聖域的な感覚を思い起こさせ、それだけに東条に侵入されたことが悔しかった。

「俺と東条どっちが好きだ」
形の良い尻を持ち上げながら、分かり切った答えを訊く。
「北田君です……あっ、あっ、あ――」
「真に俺の所有物になることを誓うか」
「んっ、んっ、んっ……ち、誓います」
「性欲処理係でもか、肉便器でもか」
「性欲処理係でも、肉便器でも構いません」
「俺の子を孕むか」
「孕みます」
 何十回目のピストンだろう。俺はおそらくカウバーまみれの先端を由香里の膣奥に押し当てて爆発させた。
「あ……ああ……」
由香里から引き抜き、用意してあった強めのワイングラスを手に取る。
「今日はクリスマスイブだ。まだまだ楽しもう、由香里。ほら、言ってごらん? メリークリスマス」
「メ、メリークリスマス……」

 俺は痙攣を続ける由香里の裸体にワインを注いだ。一見すると毒にも見えなくないが、精液と混じって色が薄くなったみたいだ。

 すべての凡人へ、メリークリスマス。