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例えば常識改変されたモブたちの見ている世界 - 2chMCスレッド

例えば常識改変されたモブたちの見ている世界

 ひずんだ音色のチャイムを聞いたとき、村田莉子は片付けていない仕事を思い出した。友人
たちと昼食を楽しんでからでも遅くはなかったが、彼女は断りを入れて廊下を引き返すことに
した。
 下駄箱で靴に履き替える。校舎を出て正門の近くに植えられた記念樹に向かった。
 すでに各学年・各クラスのスプリンクラー係が樹の下に集まりだしていた。莉子は小走りで
駆け寄り、彼女たちと合流した。

「あ。あの。二年B組の村田莉子です」
「はいはい二Bね。二B……はいオッケー。みんなが揃ったら始めるからね」

 名簿をチェックする上級生がフレンドリーに微笑んだ。軽い会釈を返して、記念樹の周りに
整えられた芝生を当て所なく歩いた。すぐ近くに開かれた正門が見える。道場。体育館。第一
校舎……この季節は、どこの窓も締め切られていた。

「全員集合ー!」

 上級生のよく通る声に、莉子は視線に地上に戻した。集まったようだ。
 総勢11人のスプリンクラー係が整列し、名簿と点呼の二重チェックを終えると、上級生の
指示でそれぞれの持ち場に移動していく。
 莉子も割り振られた自分の持ち場に歩いていた。軽い未視感を楽しむ……スプリンクラー係
はもう何度もやってきた仕事だというのに、まるで今日が初めてのように思えた。
 11人が等間隔で、記念樹を遠巻きに囲む形になった。あとひとりいればね、という上級生
の言葉は誰もが思っていたようで、11人の含み笑いが重なった。

「はい、じゃあ、作業始め」

 思惑以上に場を温めた上級生が照れ臭そうに頬を掻き、全員へ合図を出す。
 莉子は制服と下着を脱いだ。それらを丁寧に畳んで広場の外縁の向こうに置き、青空の下に
一糸まとわぬ姿を晒け出す。冬の外気が素肌から体温を吸い上げていき、思わず縮こまりそう
になる。素足で踏む芝生と土の柔らかな感触は心地よかった。
 他の10人もこの寒さには参っているみたいだ。あの上級生も顔を引き攣らせている。緑の
芝生の上に、丸裸の女子が10人も等間隔に立っているというのは壮観だった。肌色が強調さ
れ、健康的で無垢な美しさを感じられた。自分も他の誰もかからはそう見えているのかな、と
莉子は思った。
 震える身体に鞭打ち、堂々と背筋を伸ばした。足を肩幅に開いて、股間を突き出す。今日は
無風状態で、仕事がやりやすい。風に煽られて脚に引っ掛けてしまうの御免だった。
 莉子は薄い恥毛の茂る女陰を指で拡げ、小さく息んだ。開いた割れ目から小水を芝生に振り
撒きながら、持ち場を歩き回った。一年生の悲鳴が聞こえてくる。引っ掛けてしまったに違い
なかった。コツはカニ歩きだ。横にスライド移動しないと、尿が掛かったり、踏んづけてしま
うのだ。
 作業自体は単調で、しかも短い。だが、いちいち集まって、裸になるという面倒臭さのせい
で人気のない係だった。莉子もその点については反論はできなかった。実際、面倒だ。だが、
今ではスプリンクラー係を貧乏くじとは思っていない。
 莉子は小さな声を聞いて上を見上げた。校舎の窓から、何人か生徒が顔を出し、指やスマホ
を向けていた。
 えへへ、い、いえーい。
 流石に言葉にはしなかったが、莉子は彼らにピースサインと笑顔を送った。
 あのフレンドリー上級生に影響されてしまったのかもしれない。

「なにやってるんだ、お前ら!」

 そのとき、無粋な怒鳴り声が横から飛び込んできて、莉子は飛び上がって驚いた。途切れか
けていた尿が足の親指に落ちた。
 恨めしげに声の方を見る。
 職員室に詰めている先生たちが血相を変えて走ってきた。