2chMCスレッド

2chの「MC・催眠系総合スレ」をまとめてます。(作りかけだから見にくい)
- 2chMCスレッド

夜中に強い地震がきた次の日。オレは父親の部屋に入った。
「うわ。散らかってる」
昨日の地震のおかげで、父親の部屋の本棚から本がなだれ落ちていた。
今はもういない、うちの父親は相当に研究好きだったようで、
家の壁の一面を占める本棚が埋まるほどの本を持っていた。
それが今回の地震で、下の方はともかく上の方はほとんど落ちていて、
復帰には相当時間がかかりそうだ。
「まぁしょうがない。やるか」

我が家はいわゆる母子家庭だ。
ただ母親の実家が裕福なことと、事故で死んだ父さんの
保険料でオレと妹と母さんはそれなりな生活を続けている。
オレはいま高一だが、大学も行かせて貰えそうだ。
本棚の本を一応種類別に分ける。
一応と言うのは中には英語や、
まだオレには読めない(ドイツ語かなにかか?)の本があるからだ。
父さんはどこかの研究所で働いていたと言う話で、
ウチにある本も題名を見るだけで理系だとわかる。
不思議なのはなぜそんな父さんと
母さんみたいなお嬢様と結婚できたかという事だ。
しかも母さんは相当に若いし、美人だ。
父さんは写真でしか知らないが正直そんなに美形ではない、学者肌の鋭利な感じ。
母さんと一世一代の恋に落ちるという事もなさそうだ。
それも駆け落ちのような状態ではなく、実家も父さんとの結婚に大賛成だったという。
 と、今は無きわが父に思いを馳せながら本を整理していくと、
題名の無い本があるの事に気がついた。
(なんだろ)
そう思い、ふと開いてみると、なかは手書き。
最初から見ると、どうやら父さんの日記のようだった。
外から見ると本と同じだから今まで気づかなかったのだろう。
そういえばおれは父さんの事をあまり知らない。
日記を見るのは少し良心が痛むがオレは興味を止められなかった。
オレは本を戻すのを止めて、床に座ってパラパラとめくった。

○月△日
 今日は涼子に催眠の永続化の実験を行った。概ね成功と言えるだろう。
自発的に自己催眠を促し、音楽などで
私がいなくても催眠を恒常化することが出来ただろう。
急な事態が起こったときの反応についてもほとんどの場合で大丈夫だろう。
長期的に隔離・拘束されるような事態が無ければ
涼子は何年私の元を離れたとしても大丈夫と言えるかもしれない。

□月×日
 今日は直人に潜在的な催眠への興味を刷り込んだ。
まぁ成長した後このことが効果を示すかは微妙だ。
ただ、催眠を掛ける側としての用意周到さ、冷静さ、相手を観察する目などは、
催眠に関係なく有効活用できるだろう。
ただ、これが成功すると私と涼子の関係がばれてしまうかもしれない。
もしかすると私は自ら敵を作っているのかもしれない。

……なんだこれ?

 日記を見続けたい気持ちはあったが、結構な厚みがあったので後にする事にする。
いったんオレの部屋に本を隠してから、オレは急いで父さんの部屋を片付けた。
最後は適当になったが、まぁいいだろう。使う人もいないし。
 その後日記を飛ばし飛ばしに読んでいくと、父さんが何をやっていたかが理解できてきた。
父さんの専門は脳科学だったらしいが、実践として催眠を行っていたらしい。
しかし不況の影響があり、研究所をやめさせられたらしい。
活動に困った結果、裕福な母さんの家に目を留め、活動資金を得たという事だ。
実験をしてくれる人もいなかったので、母さんがよく実験台になっていたようだ。
 オレがショックに打ちひしがれていると、二歳年下の妹、柚生ユズキがやってきた。
妹も母さんの血を継いだのだろう、身内贔屓を差し引いてもかなり可愛い。
あと、残念ながらオレは父さんの血を色濃く継いだらしい。
「お兄ちゃん。お父さんの部屋終わったー?」
「あぁ。終わった。まぁ完全に元通りってのは無理だったけど」
「まぁそうだよねー。じゃあこれで家のなかは大体終わったみたい。
母さんはもう、下で休んでるけど。お母さんこんなに動いたの久しぶりだって」
 周りにはオレと柚生はかなりの仲良し姉妹で通っている。
柚生も年頃の娘だと言うのにオレに対して嫌悪の感情はほとんど無いらしく。
いつも引っ付いてくる。……まぁオレがそういう風にしているのだけど。
「柚生。“ちょっとオレの手を見て”」
オレはそう言って、柚生の顔の前に手のひらをぐいっと近づける。
「“落ちる”」
そう言って手をすっとしたに下げると、柚生の目から力が無くなっていた。
 それをやってから、オレは一度ため息をついた。
父さんの刷り込みのせいか、もともとオレにそういう傾向があったのか。
オレはもう妹を含め幾人かを自分の催眠の支配下においている。
親子二代なのか……と少しだけ思う。
「柚生、何か用事はあったりする?」
「……ないよー」
 柚木の返事を聞いてから、オレは立ち上がって柚生の後ろに立った。
「今から、柚木の体をオレが触ると、触った部分から力が抜けていくよ。
けど、倒れちゃいけない。倒れると怪我しちゃうからね」
そう言ってからオレは柚生の体を下から触っていく。
「ほら! 足から力が抜けてきた。お尻からも力が抜ける。
次は背中。お腹も。ほら、手からも力が抜けてくよ。次は肩。首。
全身から力が抜けてきた。けど、倒れちゃダメだよ。怪我しちゃうよ。」
「んー」
オレはゆっくりと柚生の体をつついていく。そのたびに柚生はふらふらと揺れた。
「力が抜けてくね。このままじゃ、柚木は怪我しちゃうよ。
そうだ。お兄ちゃんの事を呼んでみよう。助けてっていってごらん」
「おにいちゃん……、たすけてー」
柚木はか細い声で助けを求める。
足もぷるぷると震えてきている、実際そろそろ限界だろう。だが、まだ助けない。
「もう柚生の体はもう限界だね。あと五秒たつと、
完全に力が抜けて、倒れちゃうよ。はい、5・4・3・2……」
「助けて。助けて。おにいちゃんー」
「1・0!」
0の瞬間に柚生が倒れそうになるのをおれはぐいっと持ち上げた。
お姫様抱っこの状態だ。そのままベットまで運ぶ。
柚木の体は細くて軽めとはいえ、持ち続けるのは無理だ。
「ほら。お兄ちゃんが助けてくれたね。柚木はもう大丈夫だよ。安心したね。
ほら、もうおにいちゃんがいるから大丈夫。どんどん力を抜いていこう。
触った部分からどんどん力が抜けていくよ。もう倒れる心配は無いからね。ほら」
ベットの上の柚生をどんどんついていく。一分もすると、柚生はまるで骨抜きのようになった。
「柚木はおにいちゃんに絶対の信頼を置くよ。
だっておにいちゃんがいなかったら柚生はとても痛い目にあってたんだから。
お兄ちゃんがいう事は絶対正しいよ。柚生はお兄ちゃんが言ったことには、何でも受け入れるよ。
だっておにいちゃんが言ったことは何でも正しいんだから」
「お兄ちゃんが”力を抜いて”って言ったら
柚生はいつでもこの状態になるんだよ。柚木はこの状態が大好きだからねー」
「でね。サユちゃんもね、その時には、なんでこうなったのか、ん、わからないって、ね、いっててね……」
「そりゃあ災難だったな」
定例となった柚生への催眠を終えた後、おれは柚生の話を聞いていた。
――後ろから胸をもみながら。
確かきっかけは、柚生は胸が小ぶりなので、大きくしてあげようという兄の思いやりからだった。
もう二、三ヶ月前からこのスタイルは確立されていて、柚生は少し息を荒げながらも話を続ける。
「ほんっと、そうだよ。んっ」
「あぁ。そういえば柚生。オレこれから母さんに用事があるんだ」
「うん。何の?」
「まぁそれは気にするな」
「わかった。気にしない」
「で、柚生はオレが良いって言うまで下に下りてこないでくれ。約束だ」
「わかった。約束は絶対守るよ」
「で、トイレとかしたくなったら……オレが丁度ペットボトル持ってるからそこにしろ。こぼすなよ。これも約束だ」
「わかった。約束は絶対守る」
「じゃあ、自分の部屋に戻ってな。ちゃんとオナニーしろよ。オレを思い浮かべてな」
「わかった。じゃあ、早めにしてね。私のど乾いちゃってて」
「ペットボトルに入れた小便飲めば良いだろ」
「あぁ、そうだね。気づかなかった」
「まぁゆっくりしてろ。時間かかるかもしれないから」
「わかった」
オレは柚生をに下準備をしてから下へと向かう。
理由はもちろん母さんに父さんの催眠が残っているか確かめるためだ。
父さんが死んでから十年近く。
普通なら残っているわけないけれど、永続化するためにいろいろやっていたなら、
もしかしたら……という気がしないでもない。
CDという単語にも、オレはひっかっかるものがあった。
母さんが大事にしている父さんの形見のCDプレイヤー。
母さんは昔からそれを使って音楽を聴いている。
オレが一階の扉を開けると、母さんはいすに座ってテレビを見ていた。
「あら、どうしたの?」
おれは母さんの問いかけを半ば無視する形で
日記に書かれていた言葉を発した。
「     」